ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

一眼レフを買っていた

テストや採点や成績入力が終わって、やっと夏休みが始まりました。今年の夏も、いろいろ進めないければならない仕事が山積みで、だいたい毎日仕事に打ち込むことになりそうです。

南ドイツで噴水を撮る!

明日8月12日から南ドイツへ出かけることになりました。主な仕事は、資料収集ですが、もう一つ重要な任務もあります。それは、噴水の写真撮影です。これまで何度か郁文堂の『Brunnen』誌に表紙写真を提供してきました。ブルネンとはドイツ語で泉(噴水)のことです。毎号ドイツ語圏各地の噴水や泉の写真が掲載されています。私も以前フランクフルトやアシャッフェンブルクの噴水写真を提供しました。

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こちらはウィーンのHochstrahlbrunnen。

噴水の写真を撮りためていくにつれて、だんだん、ドイツやオーストリアにおいて、噴水が持っている意味とは何かという問題に関心を持つようになりました。ドイツには、日本にはない噴水の文化があります。なぜ町中あちこちに、彫刻を施された美しい噴水があるのか、なぜ毎年ごとに寄付金を募ってまで噴水を稼働させるのか?そういったことを少しずつ調べられればと思っています。

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子供たちが泉の水をボトルに汲んで飲んでいました。飲める泉というのも意外でした。(ウィーン)

これまでの旅行の際には、Macタブレットを持っていくため、なるべく軽いほうがいいと思い、コンパクトデジカメを使ってきました。キャノンの高性能なコンデジならば、たしかにきれいな写真は撮れます。しかし、何か物足りないと感じていました。

久しぶりの一眼レフ

どうせ撮るなら一眼レフで撮りたい。そう思うようになったのは、6月末に東京で行われた、渋沢クローデル賞授賞式のときでした。おもいがけず受賞者の夫となってしまった私は、妻の命令で、3年以上使っていなかったペンタックスの一眼を撮りだし、彼女の晴れ姿をとるという任務があたえられました。しょうがないな、と思いながらもやはりちゃんとしたカメラで撮影するのは楽しいものです。人間の目ではとらえきれないものや、日ごろ慣れ親しんだスマホタブレットでの写真とは、まったく違うものが写っていることに、新鮮な驚きを感じました。

このとき使ったペンタックスは、もう6年ほど前、当時勤めていた芸術系大学で、写真が好きな学生たちに刺激されて買ったのでした。その後はカメラをしょって愛宕山千日参りに行ったり、琵琶湖一周して写真を撮ったり、ドレスデンエルベ川を撮ったりしていました。しかしやや古くなったし、ダイヤル等が壊れているところがあって、使わなくなっていたのです。

ペンタックスKS-2を買う

f:id:doukana:20160730205722j:plainKS−2本体は軽いけど、レンズが重いです

7月ごろから、夏のドイツで一眼レフを使いたいと本気で思うようになり、いくつか候補を決めて検討しました。マイナーで交換レンズなどが多くないペンタックスより、キヤノンニコン三国志でいうと魏や呉です。ペンタックスは蜀よりも小さいです)がいいのでは、とも考えましたが、KS-2なら防塵防滴だし、値段も安めだったのでこれに決めました。

大阪で撮ってみた

大学の授業期間が終わり、学生が校舎にいなくなったのを見計らって、大学で写真を撮ってみました。先日のエントリにも書いたように、いま私のいる建物のとなりには、巨大なビルが作られています。ビルと対照的な古い校舎も、取り壊される前にカメラに収めておきたいと思い、撮ってきました。

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弥刀駅です。古い駅舎や線路とごちゃっとした雰囲気が伝わります。

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工事現場と11号館

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15号館内部の様子。古くて味のある階段です。

また、JR大阪駅北のグランフロント周辺でも撮ってみました。ここにはきれいな滝があったので、噴水撮影の練習をしました。

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今回の旅行では、タブレットだけでなくノートPCも持っていくので、SDカードを読み込んで、適宜こちらで撮った風景を紹介したいと思います。