ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

カーナビと道迷い

 

連休はドライブをしました

隣町の明石に行ったり、淡路島に出かけたりしました。どちらも帰り道で激しい渋滞に巻き込まれ、えらい時間がかかりました。

近隣の、土地勘がある場所なら様々な抜け道を考え付くのですが、ちょっと離れた場所だと、どうやって渋滞を回避したらいいのかなかなか分からなくて困ります。

こういう遠出をするときには、まあ当然のことながら、カーナビを使うわけですが、時々、本当にカーナビ必要なのかな、と思うことがあります。

バイクに乗ってた頃はなくても何もこまらなかった

f:id:doukana:20030312111905j:plain

10年くらい前、大学院生の頃は、バイクが趣味で、色々な場所に出かけていました。今でこそバイクのナビは一般的になったようですが、私が乗ってた頃は、ナビもETCもありませんでした。バイカーは事前に地図を覚えたり、タンクバッグ(上の写真参照。磁石でガソリンタンクに貼り付けるカバンです)のクリアポケットに地図が見えるように広げておいたりして、目的地を目指したものでした。*1

お店に行くとか人の家に行くというような場合だと、ピンポイントの場所がわからないと困りますが、駅とか博物館とか美術館のような公共の場所って、たいてい看板が出ていますから、方向さえ頭に入れておけば(2号線を西方向、みたいなごく大雑把なものでいい)あとはだいたい近いところまで行けるものです。

そうやってバイクに乗ってたはずなのに、なんで今はカーナビがないと遠出できないのでしょう。

車が道に迷ってはいけない

車に乗るようになったのは、もうだいぶ大人になってから(33歳ごろ)なのですが、乗り始めてすぐに、バイクよりもずっと不自由だな、と思いました。だって、信号以外の場所では、ちょっと道を確認するために、路肩に駐車したりできない(道が狭いと場所がないし)からです。街の中であれば、次々後続車は来るので、ちょっと停めただけでもすぐに後がつかえてしまいます。そうなるとバイクのように道に迷って右往左往なんてこともできなくなってしまいますね。

止まらずに迷うのであればOK

昨年夏に車を買い替えて、ナビも新しくなったのですが、新しい車のナビは、細い道や交差点の名前などがあまり表示されません。職場近くは下町なので、入り組んだ通りばかりなのですが、ナビの指示に従っていると本当にこれでいいのか?と心配になることがよくありました。でも、確認のために止まってスマホグーグルマップを見たり、なんてことをすると交通の妨げになります。どうしよう、どうしようと焦ってしまって、正直運転が苦痛だと感じることがしょっちゅうでした。

ところが最近は車の大きさや取り回しになれたこともあって、少し心の余裕が出てきて、まあ、道がわかんなければ行って戻ってしてもいいな、と思えるようになりました。人力だったら1kmも行き過ぎたら戻るのが大変ですが、車ならあっという間だし、乗ってる自分も特に疲れません。要は止まらずに迷えばいい。そう気付いたら運転が楽になりました。

迷ってもいいのであれば、やはりナビはいらなくないか?

先日のドライブで思いましたが、ナビのルート選択っていつも適切とは限りませんよね。気付いたらとんでもない遠回りをしていることもあります。だから、ある程度ナビを参考にしつつも、結局は自分で事前に道を調べたり、グーグルマップも開いておいたり*2、あるいは行きつ戻りつしてみたりと、あくまで自力でルートを考えるのが一番いいんじゃないかと思います。こうして書いてみるとまあ、当たり前の話ですね。

 

*1:一度、愛知県か静岡県の国道一号線で、タンクバッグがちゃんと閉まってなかったのか、前を走るバイクから、地図がバサバサっと鳥のように飛んでいくのを見たことがありました。タンクバッグに入れるのも良し悪しかな、と思いました。

*2:iPadをカーナビにするのはとても便利です。据付型のナビよりも自由度が高いように思います。実家までとかかなり遠い距離を走る場合も、細かいルート選択を事前に設定できるし