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ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

4月だけがループすればいいのに

5月になってしまいましたね

私たちドイツ語教員は毎年1年生に新たにドイツ語を教えます。私たちの大学では、ほとんど1年生向けのクラスしかない(2年生以降は選択科目なのでクラス数は激減します)ので、1年生ばかりを教えています。

4月から始まった今年のクラスも無事に一ヶ月目が過ぎ、これから夏休みまで前期が続いていきます。いよいよ軌道に乗ってきて、このまま夏まで頑張ろう!という状況なのですが、正直なところまた4月の初めに引き返してもいいかな、と思います。

 

4月の授業は楽しい

4月には、初めて習う外国語ですから、アルファベートや単語の発音、挨拶や自己紹介といったことをやります。学生たちはまだ大学に入ったばかりでお互いによく知りません。だから、お互いに名前や出身地を聞く表現、グループで自己紹介をするといったワークには、みんな楽しそうに取り組みます。この時期の授業では、様々なアクティブ・ラーニング的な取り組みを導入しやすいし、学生たちも楽しんで参加してくれます。希望に溢れた、しかしまだ不安を抱えた、ふわふわした、うきうきした気分がクラス全体に漂っています。そんな学生たちの様子を見ていると、こちらも楽しくなってくるし、このまま毎月4月でもいいんじゃないか、という気にさえなります。

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4月に毎年やっているグループ練習。4〜6人程度で組んで、一人目が自分の名前を言い、次の人に名前を聞く、2番目以降の人は、自分の名前を言い、すでに名乗った人を紹介する(彼は…です、彼女は…です)そして次の人に名前を聞く。一番最後の人は、これまでに名乗った人全てを紹介しないといけない、というゲーム。グループを組み直して、何度も繰り返すとお互いに名前を覚えるし、打ち解けた雰囲気になります。

しかしそうも言ってはいられない

当然のことながら、来月、再来月も授業は続きます。学習内容も徐々に難しくなります。人間関係は固定化し、ぼっちになる学生も出てくるでしょう。2年生クラスともなれば、とりあえず出席するのが精一杯で、ずっと机に突っ伏している学生すら出てきます。こちらの教え方の問題でもあるので、

Aufschreibesysteme: やる夫と学ぶドイツ語

のように、やや難しい内容も楽しいワークに仕立てたり、といったことはやってみるのですが、上級生クラスだとどうしても学習者個人の地道な努力が必要な部分(文章を読む、書くなど)が増えて、授業の自由度がなくなってきますね。

今の職場ももう3年目で、授業の進め方や学生の学力レベルといったことにも慣れてきました。少しずつ自分なりの工夫を入れていければと思っています。