ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

授業の方法

新しくなったテレビと気散じ状態での視聴について

引っ越しに伴い、古い家電をいくつか買い換えた この一週間は、妻が海外出張で不在だったのですが、とくに羽を伸ばして何かするわけでもなく、毎日仕事をして、夜は新居の片付けばかりして過ごしておりました。 今回の引っ越しに際し、古い家電をいくつか買…

アクティブ・ラーニング教室に最適なイレーザーはどれか?

ホワイトボードの教室が増える 以前の記事にも書いたように、今年度から、チョークと黒板を使う教室がほぼなくなり、ほとんどの授業がホワイトボードになりました。経営学部でのドイツ語の授業は、定員20名くらいの部屋と、定員50名くらいの多目的アクティブ…

アクティブ・ラーニング教室を使った授業で何ができるか?

進化する経営学部、アクティブ・ラーニング室を開設! 私が務めているのは、本学の看板学部の一つ(ほかには理工学部が昔からあります)でありながら、いちばん校舎がボロい経営学部です。田舎のデパートのような天井の低い造りの古い建物には、上りのエスカ…

身近にあるドイツ語とは?

一年生クラスの課題:身近なドイツ語を探そう 以前職場のFD発表会で、韓国語の先生から授業実践のお話を聞きました。そのときに、いくつか紹介していた授業内の活動で、ぜひとも取り入れたいと思ったのが、身の回りにある韓国語を探すというワークでした。 …

授業に何を持っていくか?

授業用のポーチを紹介します いつも教科書やプリントとともに授業に持っていく筆記用具などを、ポーチに入れて持ち歩いています。ペンケースではなくポーチを使うようになったのは、たしか滋賀県立大に通うようになったころからだったと思います。カバンをリ…

超少人数クラスで教えています

超少人数クラスでの授業のイメージ 教務委員の4月はたいへん 新学期が始まって2週目が終わりました(木曜日スタートなので、19日から3週目です)。この時期、私たち各言語の教務委員は、あちこち教室を回ったり、事務室や講師控え室に行ったりと、忙しく過…

助手だったころを思い出す

2009年から3年間京都精華大学の嘱託助手でした この春から、今の職場で准教授になりました。国立大学などでは、採用時から准教授というのが(私の年齢くらいだと)あたりまえですが、私の職場では、特任講師で採用後、2年すぎると専任講師、そこで業績をつん…

ドイツ語教科書の舞台はどこなのか?

新しい学期、新しいドイツ語教科書 新学期が始まりました。今年も新しい教科書で授業が始まります。 毎年秋から新学期ごろまで、教員のデスクや本棚には、教科書が山のように積み上がります。 自分の授業で使う教科書も数種類あるし、同学年でも学部ごとに違…

4コマの教育への活用法

先日の期末試験 大学教員の皆さんは、今月まで学期末試験の監督や採点、成績登録等、学年末の業務に追われていたことと思います。私も本務校と非常勤合わせて、8コマ分のテストがありました。しかし、専任教員の場合、自分のクラスに加えて他の大講義室講義…

泣き落としは絶対にダメ

日頃学生に対して怒ることはありません 大学で教えるようになってそろそろ10年くらいになります。 どの大学でも、いろいろな学生がいますが、基本的に学生を叱りとばしたり、怒鳴りつけたりすることはありません。大学院生の頃の塾講師バイトでは、「子供を…

非常勤講師の思い出

熊谷、神戸大やめるってよ 2015年度からお世話になっていた神戸大学の仕事を今年度いっぱいで辞めることにしました。3年間、医学部保健学科、工学部、農学部、海事科学部などで共通教育ドイツ語の1年生クラスを担当してきました。しかし、昨年度からクオー…

何度習ってもよくわからない人のためのドイツ語発音入門

*イメージは実際の発音と関係ありません 妻がドイツ語を覚えない ときどき妻が「これなんて読むの〜?」とドイツ語の単語をてきとうに読みます。そのたび、これはこう読むんだよと教えていますが、いっこうに覚える様子がありません。フランス語を長年学ん…

形容詞の格変化を理解する 格変化総まとめ

初級ドイツ語の山場 形容詞の格変化 今学期の前半は、本務校、非常勤先両方のクラスで、形容詞の格変化を教えていました。ここは、いわばドイツ語初級文法の一つの山場です。一年生のドイツ語授業で、このへんからわからなくなる人が続出するところです。2…

人称代名詞の格変化と所有冠詞の区別について

新シリーズ、ドイツ語初級文法のわかりにくいところを解説する その1 以前書いた、所有冠詞と2格の区別についての記事が非常に好評だったので、ほかにも学生を教えていていつもなかなか理解してもらえないな、と思う文法事項について、かなり初歩的に説明…

小作文を取り入れた授業

ブログ更新をサボっている間に 前回の記事から三週間くらい更新が滞っていましたが、この間に2回台風が来て、1日授業が休講になり、トレイルランニングの大会が中止になって、分担者として三件の科研費申請を行い(ほとんど手出ししてませんが)、学園祭で6…

2格と所有冠詞と「の」

多くの学習者がつまづきやすいポイント ドイツ語教員として仕事をし、ドイツ語を教えながら気づいたことを書くことが目的のこのブログですが、これまでは、ドイツ語の学び方や文法の仕組みについての記事を書くことはありませんでした。 私自身は文学と思想…

日本独文学会でドイツ文学講義について発表しました

独文学会で発表しました 9月30日から10月1日まで広島大学で行われた日本独文学会に参加してきました。 今回は、「語学教育の方法を生かしたドイツ文学講義の試み—教養科目でどのように文学を取り上げることができるか—」と題して、ブース発表を行いました。…

ノート屋さんという商売がなぜ成り立つのか?

ノートを売り、買うということ 妻がAノートというサイトを発見しました。 www.anote.jp 立命館大学で生命倫理(前期)を、近畿大学でジェンダー学(後期)を教えている妻ですが、先日、立命館でのテスト前に、ツイッターか何かでAノートというサイトを見つけ…

中間テストをどうするか?

6月は中間テストの季節 マラソン大会に出かけていた先週、ちょうど各大学で中間テストや第一クオーターの期末テストが行われていました。 神戸大学ほかいくつかの国立大学では、現在は前期後期を2分割するクオーター制が導入されており、実質的に第一クオ…

Keynoteから配布資料を作成する

新カテゴリー、「授業の方法」 また新しいカテゴリーを作りました。 「ドイツ語の授業」というカテゴリーをひそかにつくって、これまでの授業関係の記事をまとめていましたが、考えてみるとドイツ語だけでなく、異文化理解の講義もやっているので、そちらも…

箱買いしたチョークの今後

11号館での授業にチョークを忘れる。 木曜日は一週間で唯一の、11号館での授業です。11号館とは、去年冬まで私の研究室があった、旧近大付属高校の建物と教室をそのまま利用した校舎です。おそらく現在使われている学内の校舎の中では、1、2を争う古さでし…

アクティブ・ラーニング型初級ドイツ語教科書についての挫折と成果

思いっきり不評だった教科書 昨年選んだ、アクティブ・ラーニング型の教材が非常に不評でした。自分としては、いろいろ考えて選んだはずだったのに、多くの非常勤の先生方には、いい本と思ってもらえなかったようでした。私が何を期待して教科書を選んだのか…

先生しごとを始めた頃のこと

学期始め、前の年のノートを見直す 新年度がはじまり、私のドイツ語のクラスも4週目に入っています。 毎年この時期になると、昨年は何をしていたのかと振り返ります。というのも、それぞれのクラスで一週目や二週目にどんなことをしていたのか、よく覚えて…

作文をどのように授業で練習するか

教え始めて7年 ドイツ語を教えるようになって、今年度で7年目です(もう40歳なので、同年代の先生方はもう少し教歴が長いはずです。私はいろいろ回り道をしていたので、すこし遅れています)。 はじめのうちは、自分自身もあまりドイツ語ができるわけではな…

アルテミドロスの夢判断

前回のテーマはフロイトの夢解釈 先週の授業では、世紀転換期ドイツ語圏の文化のひとつということで、フロイトの夢解釈について話しました。その前の回が『シュレーバー回想録』だったので、無意識や精神病への関心というテーマで連続性があるということを強…

講義科目をどうするか?(5)文学テクストを使った講義実践

第4回までで、これまで2年間の試みの紹介、さらに大学教員になる以前に教えていた看護学校での講義、そして2016年度の講義をどう変えるかという話をしてきました。 今回は、今年度取り組んでいる講義を実際にどうやって進めているのかを説明します。 使用す…

講義科目をどうするか?(4)学生に文献を読ませる授業へ

これまでに3回にわたって、私が担当する講義「国際化と異文化理解」についての考察を続けてきました。1回目では、講義科目がなぜやりにくいのか、2回目では、2014年、15年度における実践、3回目はこれまでの教育経験から考えた講義のあり方について述べ…

講義科目をどうするか?(3)学生は敵ではない

3年目を迎えるにあたって、これまで2年間にやってきたことを大幅に見直してみようと思いました。そう考えた一つのきっかけは、前回の記事に載せた、8月の学内研究発表会です。この会では、第二外国語の他の先生方に自分の授業を紹介して、いろいろと意見…

講義科目をどうするか?(2)1、2年目の試み

講義内容をどうしたらいいのかということについて考えた前回に続き、今回は1、2年目(2013、2014年度)にやったことのまとめです。 映画を見せることにした (2015年夏に、職場内での研究発表会でこの講義について報告しました) 講義内容や方法論を模索し…

講義科目をどうするか?(1)

講義科目って難しい 今の職場に着任して3年目、毎年半期ごとの講義を担当しています。しかし毎年こんなんでいいんだろうかと反省するばかりだし、難しさを痛感するばかりです。どうしてこんなに難しいのか。ドイツ語を教えるのはだいたい2年目くらいで教科…