ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

今年買ってよかったもの2017

今週のお題「今年買ってよかったもの」 気がつけばもう年末なので、今年の出来事を振り返りたいと思います。 1月から順番にと思ったのですが、いつ買ったか忘れているものもあるので、思い出せる順に並べていきます。 MacBook12インチ 科研費で7月ごろ購入…

非常勤講師の思い出

熊谷、神戸大やめるってよ 2015年度からお世話になっていた神戸大学の仕事を今年度いっぱいで辞めることにしました。3年間、医学部保健学科、工学部、農学部、海事科学部などで共通教育ドイツ語の1年生クラスを担当してきました。しかし、昨年度からクオー…

何度習ってもよくわからない人のためのドイツ語発音入門

*イメージは実際の発音と関係ありません 妻がドイツ語を覚えない ときどき妻が「これなんて読むの〜?」とドイツ語の単語をてきとうに読みます。そのたび、これはこう読むんだよと教えていますが、いっこうに覚える様子がありません。フランス語を長年学ん…

形容詞の格変化を理解する 格変化総まとめ

初級ドイツ語の山場 形容詞の格変化 今学期の前半は、本務校、非常勤先両方のクラスで、形容詞の格変化を教えていました。ここは、いわばドイツ語初級文法の一つの山場です。一年生のドイツ語授業で、このへんからわからなくなる人が続出するところです。2…

習い事としての絵画教室

習い事ってたいへんだ 子供さんがいるお家の話を聞くと、水泳、バレエ、ピアノなどあれこれ習い事をさせたり、中学受験のための塾に通わせたりと、いろいろ手をかけていることがわかります。やはり、親自身が高学歴だと、子供にも同じように、小さいうちから…

人称代名詞の格変化と所有冠詞の区別について

新シリーズ、ドイツ語初級文法のわかりにくいところを解説する その1 以前書いた、所有冠詞と2格の区別についての記事が非常に好評だったので、ほかにも学生を教えていていつもなかなか理解してもらえないな、と思う文法事項について、かなり初歩的に説明…

ナイキズームフライのレビュー

フルマラソンの季節になりました 通勤に使っている香櫨園駅。夙川沿いも紅葉の季節です。 この週末は、神戸マラソンおよび東神戸マラソンが開催されました。また、今週の23日には、関西の人気レース、福知山マラソンがあります。これから3月くらいまで、フル…

Apple Watch 3 GPS版の使用感

ガーミンFenix3が故障 先日の六甲5ピークス(台風で中止)にむけて、シューズやバックパックとともに、スポーツウォッチの準備もしていました。この大会は、私がエントリーしたロングコースは32キロ。距離だけだと大したことありませんが、六甲山や摩耶山…

小作文を取り入れた授業

ブログ更新をサボっている間に 前回の記事から三週間くらい更新が滞っていましたが、この間に2回台風が来て、1日授業が休講になり、トレイルランニングの大会が中止になって、分担者として三件の科研費申請を行い(ほとんど手出ししてませんが)、学園祭で6…

2格と所有冠詞と「の」

多くの学習者がつまづきやすいポイント ドイツ語教員として仕事をし、ドイツ語を教えながら気づいたことを書くことが目的のこのブログですが、これまでは、ドイツ語の学び方や文法の仕組みについての記事を書くことはありませんでした。 私自身は文学と思想…

独文学会でのこれまでの発表を振り返る

あの頃は何をしていたのだろう? 思えば昨年も、この時期に過去の自分の研究活動を振り返っていました。 schlossbaerental.hatenablog.com 去年書いた記事では、最近学会で会う若手研究者がみんな偉くみえるので、自分が30歳ごろ何をしていたのか、という…

日本独文学会でドイツ文学講義について発表しました

独文学会で発表しました 9月30日から10月1日まで広島大学で行われた日本独文学会に参加してきました。 今回は、「語学教育の方法を生かしたドイツ文学講義の試み—教養科目でどのように文学を取り上げることができるか—」と題して、ブース発表を行いました。…

ウィーンブルネン巡り(3)庭園の噴水を見る

少し間が空きましたが、ウィーンブルネン巡りの3回目です。今回は、シェーンブルン宮殿と市民公園で見つけたブルネンを取り上げます。もうそろそろ帰国して一ヶ月がたとうとしているので、そろそろ夏の旅行についての記事をまとめる時期ですね。 シェーンブ…

ウィーンブルネン巡り(2)市内中心部を歩く

ヴェーリングから中心部へ 前回の記事に書いたように、今回のウィーン滞在時には、市内北西部のヴェーリング地区にいました。ウィーン市内はバスや地下鉄のほかに路面電車も走っていて、国立図書館に行くには、路面電車を乗り継いでいました。 路面電車の通…

ウィーンブルネン巡り(1)市内北部

3度目のウィーン滞在 8月22日から29日まで、ウィーンに滞在し、オーストリア国立図書館で調査を行いました。今回は、2015年夏、16年春につづき、3度目のウィーンでの調査です。 研究者として訪れる前にも、じつは1度だけウィーンに来ています。1998年の春…

ミュンヘンのブルネン(3)小さな噴水を探して歩く

1)水がきれいなノーネンブルネン 滞在中に、ミュンヘン大学図書館で、いくつかミュンヘンにおけるブルネンの歴史や、有名なブルネンを紹介する本を読みました。市内中心部にあるブルネンでも、私がまだみたことがなかったものがいくつかあったので、実際に…

ミュンヘンのブルネン(2)市内中心部

1)ヴィッテルスバッハブルネン 昨年滞在した際に、一番気に入ったのが、旧市街の北西部レンバッハプラッツにある噴水、ヴィッテルスバッハブルネンです。 今回の滞在時には、私の泊まっているホテルから割と近かったこともあり、何度もおとずれて、違う時…

ミュンヘン2度目の夏、ブルネンめぐり(1)

ミュンヘンでの2度目の夏 今回は8月14日から22日まで滞在した、ミュンヘンの街を紹介します。 ミュンヘンには、すでに昨年2016年の8月後半にも一週間ほど滞在して、資料調査をしておりました。2回目の滞在なので、気候や街のつくりなどもだいたい把握できて…

ミュンヘンから郊外へ(2)Landshutを町歩き

夕方から本来の目的地へ 前回につづき、8月20日の遠足の話です。11時過ぎにミュンヘンを出たものの、15分ほどのところにあるオーバーシュロイスハイム駅で、列車が止まり、先に進むことができなくなった私は、近くにあるシュロイスハイム城を見物し、噴水を…

ミュンヘンから郊外へ(1)Schleißheimのお城

日曜日、どこかへ出かけよう! ミュンヘンには、8月14日から22日まで滞在していました。だいたい毎日国立図書館にでかけて、文献をスキャンして過ごしていました。しかし、日曜は州立図書館の出納業務が休みになってしまう(閲覧室の一部のみ使用可能)ので…

キムゼーに行ってみる

8月15日はバイエルン州の祝日 14日からミュンヘンに入り、さっそく国立図書館で作業をしたものの、15日は休日で、国立図書館もミュンヘン大学図書館も休館日でした。休みになるといっても、何をしようかと考えていると、ネットでミュンヘン周辺の行楽地情報…

百万遍、大阪コピーの思い出とBSBのスキャナ

ミュンヘンBSBで毎日スキャナの前で過ごす ミュンヘンに来て一週間、毎日バイエルン州立図書館(BSB)のスキャナ室で、文献をコピーして過ごし、現在はウィーンに移動しております。 ウィーンのオーストリア国立図書館 バイエルン州立図書館は、フランクフル…

乗り継ぎの18時間でヘルシンキを街歩き

ドイツに来ています 今年も8月の後半は日本を離れ、ドイツにやって来ました。前半一週間はミュンヘン、後半はウィーンで、それぞれ図書館で文献探しをする予定です。 飛行機は、昨年夏と同様、フィンエアーを選びました。関空からヨーロッパに行く場合、早い…

移住者にとっての京都の楽しみ方

中途移住者として京都に14年 私は大学院修士課程進学時に、京都に移り住み、左京区北白川に7年、左京区浄土寺に4年、右京区太秦に3年と合計14年あまりを京都で過ごしました。 京都というと、先の戦争が応仁の乱だとか、本当の京都は洛中だけとか言ってる閉鎖…

京都暮らしの思い出

夏の京都で、かつて住んでいた頃を思い出す 八月始めに、観劇(地点によるイエリネク上演をみてきました)と研究会のため、何回か京都を訪れていました。京大周辺や、院生・助手時代に住んだ(2007~2011初めまで)銀閣寺道を久しぶりに見て、京都に住んでい…

最近買った本、7月後半

気がついたらもうお盆休み 7月末ごろから、かなり仕事が忙しくなっておりました。 昨日まで、研究分担者として参加している、科研グループ「プラハとダブリン亡霊とメディアの言説空間−−複数の文化をつなぐ《翻訳》の諸相」の研究会合があり、そこで「夢遊病…

論文が出ました「記憶と病-クリスティーネ・ヴニケ『狐と島邨博士』について」

春に書いた論文が出ました 7月末に出来上がった、『希土』第42号(希土同人会発行)に、春に書いた論文が掲載されました。 2015年に出版された、ドイツの小説„Der Fuchs und Dr. Shimamura"『狐と島邨博士』について、実在の人物島邨俊一の生涯と、小説に登…

ノート屋さんという商売がなぜ成り立つのか?

ノートを売り、買うということ 妻がAノートというサイトを発見しました。 www.anote.jp 立命館大学で生命倫理(前期)を、近畿大学でジェンダー学(後期)を教えている妻ですが、先日、立命館でのテスト前に、ツイッターか何かでAノートというサイトを見つけ…

万年筆で書きやすいノートはどれだ?

3年くらい前からラミーのサファリ万年筆を愛用しています 鉛筆の書き味と、ボールペンと同じ定着性(消えないということ)を備えているのが万年筆だと気づいたので、ふだんから勉強しながらメモを取ったり、論文の構想を書き出したりするのには、万年筆を使…

どうやって博士論文の完成までたどりつくか?

学会に行ってきました 先日、日本独文学会京都支部の研究発表会に出席してきました。 京都支部は、院生・専業非常勤時代に大変お世話になってきた会です。現在は阪神地区の大学に務めています(私たちの分野では、関西に京都支部と阪神支部の二つがあります…