ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

2格と所有冠詞と「の」

多くの学習者がつまづきやすいポイント ドイツ語教員として仕事をし、ドイツ語を教えながら気づいたことを書くことが目的のこのブログですが、これまでは、ドイツ語の学び方や文法の仕組みについての記事を書くことはありませんでした。 私自身は文学と思想…

独文学会でのこれまでの発表を振り返る

あの頃は何をしていたのだろう? 思えば昨年も、この時期に過去の自分の研究活動を振り返っていました。 schlossbaerental.hatenablog.com 去年書いた記事では、最近学会で会う若手研究者がみんな偉くみえるので、自分が30歳ごろ何をしていたのか、という…

日本独文学会でドイツ文学講義について発表しました

独文学会で発表しました 9月30日から10月1日まで広島大学で行われた日本独文学会に参加してきました。 今回は、「語学教育の方法を生かしたドイツ文学講義の試み—教養科目でどのように文学を取り上げることができるか—」と題して、ブース発表を行いました。…

ウィーンブルネン巡り(3)庭園の噴水を見る

少し間が空きましたが、ウィーンブルネン巡りの3回目です。今回は、シェーンブルン宮殿と市民公園で見つけたブルネンを取り上げます。もうそろそろ帰国して一ヶ月がたとうとしているので、そろそろ夏の旅行についての記事をまとめる時期ですね。 シェーンブ…

ウィーンブルネン巡り(2)市内中心部を歩く

ヴェーリングから中心部へ 前回の記事に書いたように、今回のウィーン滞在時には、市内北西部のヴェーリング地区にいました。ウィーン市内はバスや地下鉄のほかに路面電車も走っていて、国立図書館に行くには、路面電車を乗り継いでいました。 路面電車の通…

ウィーンブルネン巡り(1)市内北部

3度目のウィーン滞在 8月22日から29日まで、ウィーンに滞在し、オーストリア国立図書館で調査を行いました。今回は、2015年夏、16年春につづき、3度目のウィーンでの調査です。 研究者として訪れる前にも、じつは1度だけウィーンに来ています。1998年の春…

ミュンヘンのブルネン(3)小さな噴水を探して歩く

1)水がきれいなノーネンブルネン 滞在中に、ミュンヘン大学図書館で、いくつかミュンヘンにおけるブルネンの歴史や、有名なブルネンを紹介する本を読みました。市内中心部にあるブルネンでも、私がまだみたことがなかったものがいくつかあったので、実際に…

ミュンヘンのブルネン(2)市内中心部

1)ヴィッテルスバッハブルネン 昨年滞在した際に、一番気に入ったのが、旧市街の北西部レンバッハプラッツにある噴水、ヴィッテルスバッハブルネンです。 今回の滞在時には、私の泊まっているホテルから割と近かったこともあり、何度もおとずれて、違う時…

ミュンヘン2度目の夏、ブルネンめぐり(1)

ミュンヘンでの2度目の夏 今回は8月14日から22日まで滞在した、ミュンヘンの街を紹介します。 ミュンヘンには、すでに昨年2016年の8月後半にも一週間ほど滞在して、資料調査をしておりました。2回目の滞在なので、気候や街のつくりなどもだいたい把握できて…

ミュンヘンから郊外へ(2)Landshutを町歩き

夕方から本来の目的地へ 前回につづき、8月20日の遠足の話です。11時過ぎにミュンヘンを出たものの、15分ほどのところにあるオーバーシュロイスハイム駅で、列車が止まり、先に進むことができなくなった私は、近くにあるシュロイスハイム城を見物し、噴水を…

ミュンヘンから郊外へ(1)Schleißheimのお城

日曜日、どこかへ出かけよう! ミュンヘンには、8月14日から22日まで滞在していました。だいたい毎日国立図書館にでかけて、文献をスキャンして過ごしていました。しかし、日曜は州立図書館の出納業務が休みになってしまう(閲覧室の一部のみ使用可能)ので…

キムゼーに行ってみる

8月15日はバイエルン州の祝日 14日からミュンヘンに入り、さっそく国立図書館で作業をしたものの、15日は休日で、国立図書館もミュンヘン大学図書館も休館日でした。休みになるといっても、何をしようかと考えていると、ネットでミュンヘン周辺の行楽地情報…

百万遍、大阪コピーの思い出とBSBのスキャナ

ミュンヘンBSBで毎日スキャナの前で過ごす ミュンヘンに来て一週間、毎日バイエルン州立図書館(BSB)のスキャナ室で、文献をコピーして過ごし、現在はウィーンに移動しております。 ウィーンのオーストリア国立図書館 バイエルン州立図書館は、フランクフル…

乗り継ぎの18時間でヘルシンキを街歩き

ドイツに来ています 今年も8月の後半は日本を離れ、ドイツにやって来ました。前半一週間はミュンヘン、後半はウィーンで、それぞれ図書館で文献探しをする予定です。 飛行機は、昨年夏と同様、フィンエアーを選びました。関空からヨーロッパに行く場合、早い…

移住者にとっての京都の楽しみ方

中途移住者として京都に14年 私は大学院修士課程進学時に、京都に移り住み、左京区北白川に7年、左京区浄土寺に4年、右京区太秦に3年と合計14年あまりを京都で過ごしました。 京都というと、先の戦争が応仁の乱だとか、本当の京都は洛中だけとか言ってる閉鎖…

京都暮らしの思い出

夏の京都で、かつて住んでいた頃を思い出す 八月始めに、観劇(地点によるイエリネク上演をみてきました)と研究会のため、何回か京都を訪れていました。京大周辺や、院生・助手時代に住んだ(2007~2011初めまで)銀閣寺道を久しぶりに見て、京都に住んでい…

最近買った本、7月後半

気がついたらもうお盆休み 7月末ごろから、かなり仕事が忙しくなっておりました。 昨日まで、研究分担者として参加している、科研グループ「プラハとダブリン亡霊とメディアの言説空間−−複数の文化をつなぐ《翻訳》の諸相」の研究会合があり、そこで「夢遊病…

論文が出ました「記憶と病-クリスティーネ・ヴニケ『狐と島邨博士』について」

春に書いた論文が出ました 7月末に出来上がった、『希土』第42号(希土同人会発行)に、春に書いた論文が掲載されました。 2015年に出版された、ドイツの小説„Der Fuchs und Dr. Shimamura"『狐と島邨博士』について、実在の人物島邨俊一の生涯と、小説に登…

ノート屋さんという商売がなぜ成り立つのか?

ノートを売り、買うということ 妻がAノートというサイトを発見しました。 www.anote.jp 立命館大学で生命倫理(前期)を、近畿大学でジェンダー学(後期)を教えている妻ですが、先日、立命館でのテスト前に、ツイッターか何かでAノートというサイトを見つけ…

万年筆で書きやすいノートはどれだ?

3年くらい前からラミーのサファリ万年筆を愛用しています 鉛筆の書き味と、ボールペンと同じ定着性(消えないということ)を備えているのが万年筆だと気づいたので、ふだんから勉強しながらメモを取ったり、論文の構想を書き出したりするのには、万年筆を使…

どうやって博士論文の完成までたどりつくか?

学会に行ってきました 先日、日本独文学会京都支部の研究発表会に出席してきました。 京都支部は、院生・専業非常勤時代に大変お世話になってきた会です。現在は阪神地区の大学に務めています(私たちの分野では、関西に京都支部と阪神支部の二つがあります…

MacBook12インチを購入

科研費をつかいました 4月に当たった科研費で本やMacを買っています。 大学の個人研究費もありますが、あれこれ文献を買いあさっているうちに、夏休み前だというのにのこり4分の1ほどしかありません。もはや大型の買い物はできそうにないので、自分が代表者…

ミラーレス一眼で噴水を撮りたい

レンズ沼に突入 昨年夏に、久しぶりに一眼レフカメラを使い、その画質に感動しました。 schlossbaerental.hatenablog.com 何となく撮った一枚も、すごくきれいだし、風景の写真などもPCの大きな画面で飽きずに眺めてしまいます。 また、噴水の写真でも、水の…

中間テストをどうするか?

6月は中間テストの季節 マラソン大会に出かけていた先週、ちょうど各大学で中間テストや第一クオーターの期末テストが行われていました。 神戸大学ほかいくつかの国立大学では、現在は前期後期を2分割するクオーター制が導入されており、実質的に第一クオ…

飛騨高山ウルトラマラソン71km、3回目の完走

6月11日飛騨高山ウルトラマラソン71kmの部に出場 先週末に、岐阜の高山市へ行き、飛騨高山ウルトラマラソン71kmに出場しました。今回も特に問題なく完走できました。直近に出走した4月のフルマラソンでは、ぜんぜん練習不足で思いっきり失速していた…

京都の地蔵を見る

ハンド部の応援のため佛教大学へ 6月3日は、ハンドボール部新人戦の応援のため、佛教大学に行きました。 佛教大学は丘の上の狭い土地にあるのに、非常に設備が充実していました。 かつて、京都精華大学に勤めていた当時は、太秦の自宅から、きぬかけの道、西…

最近買った本6月7日

第一クオーターの期末試験 早いものでもう6月です。 非常勤先の神戸大学は第一クオーターが終わったので、1回目の期末テストです。 前期後期と年2回に分けてテストと成績評価をしていたのに、昨年から4学期制になり、半期に2回テストと成績評価をしない…

Keynoteから配布資料を作成する

新カテゴリー、「授業の方法」 また新しいカテゴリーを作りました。 「ドイツ語の授業」というカテゴリーをひそかにつくって、これまでの授業関係の記事をまとめていましたが、考えてみるとドイツ語だけでなく、異文化理解の講義もやっているので、そちらも…

最近買った本と豊川堂の思い出

カテゴリーを新設 先日の「論文の書き方」につづき、新しいカテゴリーとして、「買った本」というのを作りました。 本のレビューなどを書いてみたいと思いながら、ちゃんとした書評って書くの面倒だよな、とも思うので、とりあえずどんな本をいつ、何を考え…

箱買いしたチョークの今後

11号館での授業にチョークを忘れる。 木曜日は一週間で唯一の、11号館での授業です。11号館とは、去年冬まで私の研究室があった、旧近大付属高校の建物と教室をそのまま利用した校舎です。おそらく現在使われている学内の校舎の中では、1、2を争う古さでし…