ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

作文をどのように授業で練習するか

教え始めて7年

ドイツ語を教えるようになって、今年度で7年目です(もう40歳なので、同年代の先生方はもう少し教歴が長いはずです。私はいろいろ回り道をしていたので、すこし遅れています)。

はじめのうちは、自分自身もあまりドイツ語ができるわけではないし、教科書を読んでいても知らなかったことがたくさんあったりするなど、文法事項を解説するだけで精いっぱいでした。

自分の指導教授のように、他の先生方がどうして週に何コマも、とくに苦労している様子もなく授業がこなせるのか想像がつかないくらい、一コマの授業準備がたいへんでした。

3年目くらいから、とくに綿密な授業ノートを用意しなくとも、だいたいその場で解説ができるようになりました。最初はしょっちゅう間違っていた名詞の性も、初級の教科書に出てくるものくらいは、ほぼ間違えなくなりました。

 

学生に作文をさせる授業

自分自身のできることが増えていくにつれて、学生たちへの教え方も変化していきます。私は、2013年のクラスから、自由作文を授業に取り入れています。つまり、教科書などにある、日本語を独訳するだけの作文ではなく、身の回りのことや自分自身のことを、習得した知識を使ってドイツ語で表現するという練習です。

私も含め、多くの学生たちもまた、大学入試までにさんざん叩き込まれる例文の丸暗記、そしてそのことによる文法規則の習得という形で英語を学んできました。しかし、大学以降必要となるのは、英文を自力で書く能力です。今でも覚えていますが、大学に入って始めのネイティブ先生の授業では、各自が自分の夢や将来像について、英語でエッセイを書くという課題をやりました。

学生たちが大学に入るまでにある程度の学習を積んできている英語の場合は、このように、大学に入って最初の授業でいきなり作文をさせる、ということもできるでしょう。ドイツ語の場合は、学習時間も期間も大変限られているので、単語や表現を増やすことと、自分で言いたいことを表現することとを同時進行で進めていく必要があります。

そのため、多くの場合、ドイツ語の初級のクラスではほとんど作文練習をする機会がありません。私自身も大学入学時からドイツ文学専攻で、週に4コマ授業を受けていましたが、作文の練習は、2年生になってやっと独作文の授業を履修し、あとはネイティブ先生の選択科目くらいしかありませんでした。

これまで教えてきたクラスは、ほとんど初級でかつ文学部ではないクラスだったため、独作文に特化した課題をやる余裕も必要性もないと思っていました。しかし、自分自身の学習歴を振り返っても、一番難しくかつ勉強になるのは作文です。できれば、初級の段階から、教科書の練習問題だけでなく、自分で考えたことをドイツ語で表現する練習ができたほうがいいでしょう。

そのように考え、2013年から自由作文をドイツ語授業の一つの柱としてとりいれてきました。以下に、これまで4年間の具体的な授業内容をまとめておきます。

 

2013年度 グループでシナリオを書き、動画を作成する課題

2013年の後期には、私たちの業界ではすっかりおなじみになっている岩居メソッド(岩居弘樹大阪大学教授が取り組んでいる、iPadのアプリを利用したアクティブラーニング型授業)を応用し、スマホのアプリを使ったドイツ語練習と、寸劇のシナリオを書いて、動画を作成する課題を実際に行くつかのクラスでやってみました。(誰もが持っているスマホを使うというのがポイントでした)

この授業実践については、2014年秋の独文学会で発表しています。

具体的には、京大、滋賀県大の1年生クラス、龍谷大の2年生クラスを対象に、後期の後半に6週〜7週程度を使って、グループごとに作業を行いました。作業の流れは以下の通りです。

1)グループで寸劇のシナリオを作成する。

2)ドイツ語で文章を作成し、読む練習をする。

とくにテーマや内容の縛りを設けず、学生の自主性に任せ、1〜2分程度の劇を作らせました。例文検索サイトやアプリを使って、ドイツ語文を書かせ、それを私が直しました。
学生が演技をして、動画に撮るので、ドイツ語文を練習する必要もあります。ここでも、音声認識ソフトを使って、正しい発音ができるよう練習させました。

3)シナリオに基づき、動画を作成し、提出

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動画の作成に関しては、字幕でドイツ語と日本語を入れること、という条件だけを設け、学生たちにまかせました。iPadの有料アプリなどがあれば、だれでも簡単に動画を作ることができるのでしょうが、学生それぞれのIT環境がバラバラだったため、やたら技術力の高い学生はほとんどアニメのような作品を作りましたが、ほぼ撮って出しのようなグループもありました。

各グループの動画は、教室内で上映し、内容上のポイントや感想などを学生に発表してもらいました。

このグループワークの問題点として、1)シナリオ作成に関する内容の縛りがない、2)ドイツ語文に手を入れる際の具体的な方針がない、3)動画作成が学生たちにとって負担が重すぎるという点がありました。

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授業後のアンケートでは、動画作成がいかにたいへんだったか、一ページ丸ごと使って工程を説明してくれた学生もいました。

 

学生たち自身は楽しく作業ができたという好意的な反応が多かったのですが、上記2)にあげたように、ドイツ語文をかなり私が書き直してしまったグループが多かったので、本当に学生自身の語学力の向上につながっているのか疑わしい面がありました。

 

2014年度 やる夫シリーズ 一回完結型の小グループワーク

2014年四月から、現在の勤務校に勤め始めました。この年は、13年度に試みた作文のワークを授業にどのように取り入れるか、模索するだけの一年でした。

ここで何ができるのか、そして、何をするべきなのかということを毎回の授業で学生達の様子を観察しながらいつも考えていました。できたら、13年度にやったような作文や動画作成を授業に取り入れたいと思いながら、前年度と同じやり方では、前年度に直面した上記の問題を克服することはできない、とも思いました。勤務校のICT環境はあまりに貧弱で、そもそもDVDを視聴することすらできないような教室も多くありました。そうなると、PCやタブレットを使うこともためらわれました。

また、授業で使う教材についても、これまでとは違う制約があり、慣れるのに苦労しました。私の勤務校は、学部ごとに統一教科書を使用します。着任後最初の年は、私が選んだわけではなく、他の先生方が決めた教科書でした。この本がとても使いづらかったこともあり、毎回学生たちに、補足プリントを作って配るようになりました。

グループ練習や作文練習などに補足プリントを作成するというのは、非常勤時代にもやっていましたが、この一年でひとつのパターンが出来上がったように思います。

14年度の授業で、一つの成果といえるのが、以前ブログにまとめた、「やる夫と学ぶシリーズ」です。→Bloggersからコピーして、過去記事に入れました。

schlossbaerental.hatenablog.com

schlossbaerental.hatenablog.com

この記事の最後に、「やる夫と学ぶシリーズ」の意義について考えをまとめようとしたのだろうが、とくに大した意味はなかったという結論が出そうだったので、適当に締めたことを覚えています。

しかし、このときに授業の顔のようなキャラを設定し、それらに各回のポイントや学生への注意喚起(学生が間違える前から、キャラが間違ったことを言う!)をわかりやすくまとめるという手法は、その後の授業運営に大きく寄与することになりました。

 

2015年度 やる夫のイラストをつかったプレゼンテーション

一年ほど、自由作文なしの授業を続けて来ましたが、やはり物足りなさを覚えるようになりました。とくに、15年度から神戸大学で非常勤を始めたこともあり、やる気や能力のある学生にもっと自分でドイツ語を運用する練習をしてもらいたいと強く思うようになりました。

15年度は、神戸大学の1年生2クラス(工学部の文法クラス、医学部保健学科の実習クラス)と近大の2年生・コミュニケーションのクラスで、作文とプレゼンの課題を行いました。

作業の手順は以下の通りです。

1)全12種類のイラストから4つを選んで、お話をつくる。

2)人物のセリフをドイツ語で書く。

3)大きく印刷したイラストにセリフのドイツ語文と日本語訳を書く。

4)セリフを音読する練習。

5)イラストをスクリーンに映し、グループが前に出て発表する。

↓以下は、’15年秋に日本独文学会東北支部で発表した際のスライドからの抜粋です。 

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作例

 

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反省点

1)コミュニケーションのクラスでは、キャラクターのセリフを書かせると言う形式にしたため、会話表現や短すぎる文が頻出してしまい、ドイツ語の文章をじっくり考えて組み立てる訓練にはならなかった。(→その反省から、工学部クラスおよび近大2年生クラスでは、イラストに説明文をつけるという形に変更しました)

2)教科書の表現からかけ離れた内容が多かったため、作文に手を入れるのが非常に困難でした。→文章を添削することが学生ではなく、教員の勉強にしかならない。

3)グループごとの出来不出来の差が激しい。

4)学生が手書きした紙を写真に撮って、iPadからプロジェクタに写すため、画面が暗くなりすぎ、手書き文字は読みづらかった。見ている学生には発表内容があまりよくわからないということも多かった。

 

以上のように、それなりにおもしろかった、「やる夫の4コマ」グループワークでしたが、この方法を試みることで、私としては、アナログな方法にも可能性はあることがわかりました。しかし、文字の見辛さなどの問題もあるので、PCを使う必要性も感じました。

 

2015年度−2 スマホ動画を使った、スピーチの課題

神戸大のコミュニケーションのクラスでは、学期末に、ひとりひとりに作文を書かせ、自分の書いた文章を読み上げたものを動画に撮って、提出するという課題を出しました。この課題の目的は、自分で作文をすること、ドイツ語の文章を流暢に読めるようになることでした。

音読した音声を提出させるという課題は、以前の非常勤先の同僚が実践していたことでした。音声だけよりは、動画の方が学生たちも取り組みやすかろうということで、動画をメールまたはLINEで送ってくるように伝えたところ、夜となく昼となく学生たちからLINEの通知が来て、その度に私もロースおじさんのスタンプで受け取り確認の返信をしました。

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実際に送られてきた課題を実際に見てみると、後期中盤(11月中旬)に行った、グループでのプレゼンのときのほうが、学生たちはドイツ語を読むのが上手だったような気がしました。一人二人だけでなく、ほとんどの学生がそうでした。

一体何がいけなかったのかとよく考えましたが、動画を撮って提出するということで、学生たちは、何度も練習するだけでなく、何度も撮り直していることがわかりました。そのため、読み方はこなれてくるのですが、どうしても日本語の朗読のような変な癖のついた読み方になってしまう学生が多く見られました。

それならば、やはりみんながいる前でのプレゼンテーションのほうがいいのではないかと思いました。

 

2016年度 パワポのスライドと個人によるスピーチ

今年度は、神戸大学が4学期制になってしまったり、*1本務校の方では、一年生の履修者が大幅に減ってしまったこともあり、作文の課題はなかなかできませんでした。

しかし、近大一年生クラスでは、PC教室が使えたため、教科書(アクティブラーニング系の非常にレベルの高い本)に出ていた、自分の生活をスライドにまとめて紹介する、といった課題を学生一人ひとりにPCを使って、やってもらうことができました。

神戸大では、昨年度同様、工学部の文法と保健学科の実習を担当しました。実習クラスでは、後期の最後に3週ほど使ってそれぞれパワポのスライドを作り、自分の生活や家族についてスピーチをするという課題をだしました。

課題と作業の流れは以下の通りです。

1)冬休み中に、作文を書いてくるよう、指示をする。
 10文程度の長さ、決められた文法事項を必ず含める。Googleなど機械翻訳ではなく、例文検索や辞書を使う。これらのルールの徹底を呼びかける。

2)完成した文章をチェックし、それぞれ一週間以内に書き直して提出する。

3)訂正した文章を再度チェックし、OKが出たら、各自パワーポイントでスライドに文章を入力し、まとめる。→パーワーポイントのデータを集める際に、先日とりあげた、学習管理システム(神戸大学BEEF)を使用しました。

4)文章を暗唱し、発表。スライドは教員が操作する。

ポイント

これまでの問題点を反省し、今回はどのような文を作るかについてのやや細かい制約を設けました。

要は、zu不定詞、再帰動詞、現在完了など、必ず含めるべき文法項目を決め、また、文の長さも10文程度としたのです。

また、私の方も、学生の文章に手を入れる際には、1)学生が指摘されたら理解できるような訂正をする、2)大幅に書き換える必要がある場合は、こちらが文章を作るののではなく、このような既習の文法事項を使えば同じようなことが言えるという提案をする、という二点を基本方針としました。

反省点

今回は、これまで2回の反省点を踏まえているので、少なくとも学生ではなく一番勉強になったのは私の方だった、ということにはなりませんでした。いろいろ忙しい業務の合間に授業のことをやらないといけない状況だったこともあり、最小限の時間で添削などの作業ができました。

しかし、今回も気になったのは、学生たちがドイツ語読むのがあまり上手くなっていない、という点でした。また、先日の記事でも取り上げましたが、手で書いていたら絶対間違えなかったであろう、単純なスペルミスがあまりにも多くありました。

これらの点を改善して次に繋げるとしたらどうしたらいいでしょう。

できたら各学期に一回程度は、パワポを使ったスピーチを実施する必要があります。

また、PCでのドイツ語入力の練習は、学期の前半にやっておく、というのもいいでしょう。

PCを使うことの意味

PCでドイツ語を入力するのは、キーボードやICTの利用に親しむことだけが目的ではありません。この点については、あまり学生たちには伝えられていなかったのですが、本当の目的は、PCを使えば、さまざまなドイツ語の使い方を自分で調べられるということです。私たちはほとんど毎日、ドイツ語の単語の意味を辞書で引くだけでなく、Google検索で、用法を調べます。また、自分で文章を作る際にも、こういう表現は可能だろうか?とgoogleで用例を調べます。こういった作業ができれば、ドイツ語表現の精度はずっと高まります。一年目の学生たちには、このような形でのインターネットの利用はまだ難しいのでしょうが、PCを使うことの意味についてもう少し学生たちに伝えられればよかったかと思いました。

 

まとめ どんな課題を出すか=教員が何を教えたいか

今回このような形で、2013年度から4年間にわたって続けてきた授業実践を短くまとめて見ましたが、そこで私自身が気がついたのは、自分のやってきた方法の変化ではなく、むしろ自分自身が何を教えたいかということが、より明確になってきているということでした。

ドイツ語の授業で学生に何を教えるか、どんなことを学んで欲しいか、ということは、各教員ごと、各大学ごとに様々な考え方があるでしょう。

この問題については、これまでもブログに書いてきました。おそらくそう容易に答えはでないでしょう。

しかし、自由作文を授業に取り入れ始めた頃から、試行錯誤をへて、私自身の方針は明確になってきました。

2013年ごろは、作文=会話表現、応用表現という認識でした。学習者は、教科書ではなく、例文集や会話のテキストを使って、適切な表現を見つけられること。そして書いた文章を自分で上手に読めることを目指していました。

今年度の課題の際には、なるべく教科書の表現をベースに、授業で学んだ知識を使って、自力で文章を作ることを重視しました。(使うべき文法事項を細かく規定する=学生たちは教科書を参照し、文章を組み立てるようになる)

添削する際にも、表現として自然かどうか、もっとうまい表現があるのでは、という観点はほぼ無視して、学んだことを運用できているか(格や語尾などのミスの指摘等)を特に気をつけました。

作文や会話というのは、けっして応用的なものでも、特別なものでもありません。たしかに、こんな表現は教科書にはないなあ、あるいは例外的だなあ、という言い方はたくさんあるし、会話文集から学ぶことも多くあります。

とはいえ、私自身を振り返ると、ドイツで自分が話すことはほとんど初級文法の教科書に載っていることばかりだと気がつきました。あまり出来が良くない自分を基準にするのもおかしいのですが、少なくとも教科書レベルの文法事項や単語を使いこなせれば、現地での意思疎通だって十分可能なのです。

 

来年度に向けて

以上のようなこれまでの取り組みを振りかえって、来年度どんなことができればいいかということも考えてみました。

1)前期からPCを使った学習、プレゼンテーションの課題を出す。

前期の段階では、どのクラスでもあまり文法事項の習得が進んでいないので、プレゼンテーションの課題は出しにくいと思っていましたが、わからないならわからないなりにやりようがあるだろうと思います。ごく初歩的な内容であっても、自分で文章を作る、PCで入力する、文章を練習して覚える等の練習は意味があるでしょう。

2)多人数クラスでどのように実践するか

今年度は本務校の2年生クラスの人数が非常に多かった(前期50名、後期40名)ため、作文やスピーチを取り入れることができませんでした。授業も予備校のような、問題練習主体の内容でした。学生たちの学習意欲は高いのに、非常にもったいなかったと思いました。人数が多くても対応できる方法を工夫する必要があります。

3)発音練習の継続

発音の練習やテストは、毎年前期の始めに行うだけで、その後については、あまりケアできていませんでした。後期あるいは2年目になってから、発音のブラッシュアップ的な練習をすることも非常に有益です。この点についても、スピーチの前に、しっかり学生に学ぶ機会を作りたいと思いました。

 

 

 

*1:これまでの前期後期が二つに分けられ、それぞれに期末試験を行うため、試験前後の準備やフィードバックなどに時間が取られて、実質的な学習内容は数週間分削減せざるをえなくなりました

引っ越しから1ヶ月

1ヶ月後の研究室

研究室の引っ越しから1ヶ月がすぎ、ようやく色々なものが片付いてきました。

年末ぎりぎりに荷物が搬入され、それを妻と二人でとりあえず収納しましたが、その後1ヶ月で、新たに家具を増やしたりして、引っ越し当初よりもはるかに快適な空間になっています。

こちらが現在の研究室の様子です。

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引っ越し当初から増やしたもの、買ったもの、設置したもの等は以下の通りです。

1)無印のリラックスチェア

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わりと安価なのに、非常にリラックスできるイスです。本当は、人間をダメにするイスと言われるハイバックチェアを買うつもりだったのですが、ちょっと値が張るのであきらめました。とはいえ、この1万円代で買えるチェアもなかなかです。毎日コーヒーを飲んだり、読書をしたりといった時間をここで過ごしています。ちょっとした昼寝にも最適です。

www.muji.net

2)ミラーキャビネット

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旧研究室には、各部屋に鏡がついていました。中のボックスに歯磨きセットやタオルを入れておけるので重宝したのですが、新しい部屋にはついていませんでした。仕方なく新品を自腹で注文しました。

ミラーキャビネットを設置するさいに、壁に穴を開けてネジで止めました。こういう工事は賃貸物件だとなかなかできないことなので、おもしろかったです。

 

3)食器棚

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これまでは空いている本棚に適当に置いていた食器ですが、せっかくなので本棚に収まる小さな食器棚(ドア付きボックス)を買いました。小さく見えますが、コーヒーカップ3つと丼と、コーヒーサーバーが入るので十分な大きさです。

 

4)窓ガラスの目隠し

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教室のドアとおなじように、研究室のドアにも中が見えるようにガラスが入っていたので、目隠しをすることにしました。他の先生方はカレンダーや写真を貼ったり、ホームセンターに売っているフィルムを貼ったりしています。私もマスキングテープなどを貼ろうかと思ったのですが、ちょうどいい幅のものがないので、自分で作ることにしました。ウィリアム・モリスのうさぎと犬の壁紙をA3サイズのコピー用紙に印刷し、それをガラスの幅に切って、短冊状につなげたものを両面テープで貼り付けました。よくみると手作りであると分かりますが、遠目には結構きれいに見えます。

 

5)ミーティングテーブル

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11号館の部屋に置いていたテーブルは、結婚生活を始める際に買った、一辺75cmくらいの正方形のテーブルでした。かなり小さいので、ふだんは授業資料や配布物などを積んでおくくらいしか使い道がありませんでした。このテーブルは引っ越しとともに廃棄して、もう少し大きいものに買い換えました。

新たに購入したのは、80cm×150cmくらいのサイズで、4人が座るのにちょうどいい大きさです。この大きさならば、部屋の中央においても、さほど邪魔にならないだろうと、引っ越し後に決めました。組み立てる際には、安いし、単純な作りなので、ぐらついたりしないか心配でしたが、実際に使ってみると十分な強度があります。

 

6)チェア2脚

チェアはおそらくそんなに使う機会はないので、適当に選びました。私の部屋に2名以上のお客さんが同時に来ることは、まず考えられないので、とりあえず2つ買いました。安いので品質が心配でしたが、座面がやわらかく、座っていて疲れません。毎日お弁当を食べるときは、このイスに座ります。

 

7)ファンヒーター

新しい研究室の最大の欠点が寒さでした。エアコンをつけ、最高まで温度をあげても、足元や窓からの冷えが厳しく、夕方以降は仕事にならない状態でした。勝手に暖房器具を増やしてしまっていいのか心配でしたが、何かないとどうしようもないので、自分で買いました。どうせ買うなら石油ストーブもいいのでは、と思ったのですが、灯油を運ぶところを見られるとおそらくよくないので、小型のセラミックファンヒーターにしました。小さいんだし、高が知れているだろうと思いましたが、想像以上の性能でした。A4ファイルサイズ(キングジムの厚さ10cmくらいの二つ穴ファイルなど)と同じくらいのサイズ感ですが、足元に置いておくとすぐ暖かくなります。

 

パナソニック セラミックヒーター ホワイト DS-F1206-W
 

 

また、リラックスチェアやテーブル、食器棚などの組み立て、そして壁にネジ穴を開ける際にも活躍したのが、自宅にあったドリルドライバーです。前回の引越しのときに購入し、最近ビットを買い足しましたが、非常に役に立っています。

 

 

 

 どちらも手頃な価格ですが、問題なく使えています。

 

便利になった点

MacBook Proをテーブルにおいて、ワイヤレスマウスとキーボードで操作すれば、デスク上に広いスペースを確保できます。

日頃はMacBook Pro本体をテーブルに置いて、マウスとキーボードで、クラムシェルモードで使用しています。本体はテーブルに置いておけば、デスクの方は広々と使えます。

また、お昼を食べながらメールをチェックしたり、お茶を飲みながら仕事をしたりといったときには、テーブルに置いてあるMacBookを開いて、本体の方を操作するという使い方もできます。

 

他に欲しいもの

電子レンジと冷蔵庫。これはどうしようかずっと考えています。人によっては持っているものですが、場所をとるし、なければないでいいかとも思うし、悩ましいところです。電子レンジは今の所とくに使い道はないのですが、冷蔵庫は水や痛みやすいものをしまっておくのに役立つので、あればいいかなとは思います。

 

以上、ちょっとした買い物と思っていたら、かなりいろんなものを自腹で購入していたことに気がつきました。研究室に置く物品などは、大学の予算で購入できるらしいのですが、申請できるのが4月以降と少し時間がかかるし、自分の好きなものを買ってもらえるわけでもないし、ということで自分で買いました。研究室=職場なのだから、職場のお金を使うべきかもしれませんが、研究室には私物の本やPCもあるので、この辺は曖昧でいいのではないかと思っています。

 

工事現場もそろそろ完成

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キャンパスの真ん中で続いてきた大規模な工事も、だいたい完成に近づいているようです。工事現場については、この3年間の変化をそのうちにまとめておきたいと思っています。

 

やはり学生はメールが苦手

学生とのやりとりの方法についていろいろ考えさせられる学期末

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つい最近、後期が始まったことを記事に書いていたと思っていたのに、もう学期末のテスト週間になってしまいました。早いもので、と言いたいところだけど、やはりもう去年の夏はずいぶん前のことのように思える(引越しなどで環境が変わったこともあり)ので、それなりに長い時間が過ぎていたのでしょう。

今学期も、レポートの提出やドイツ語作文の提出など、学生とメールやウェブでやり取りをする機会があり、いろいろ考えさせられることがありました。

昨年秋に、学生とのメールのやりとりがうまくいかないことについて書いています。

schlossbaerental.hatenablog.com

内容が重複するところもありますが、今回はなぜメールが苦手なのか、そして自分の授業では何ができるのかということを少し考えてみます。

 

送信はできても、受信はしない?

学生たちとメールをやり取りする際に、いちばん困るのがこの問題です。すなわち、所定の課題をメール添付ファイルなどで送ることはできるが、こちらからの返信メールは、まったく見られていないということです。

レポートなどの場合、提出期限より早く送ってくる真面目な学生がときどきいます。こういう学生の書いた課題は、できるだけしっかり指導したいと思うので、コメントをつけて、再提出するように返信したりします。しかし、いつまでたってもメールの返事は来ません。大学で会った時に確認すると、私からの返信メールは見ていないというのです。

また、課題提出をさせるときには、必ず受信確認メールを出すと学生たちには伝えています。「○○さん、課題は受け取りました 熊谷」というような簡単な内容のメールですが、これが届いていなければ、課題がちゃんと送られていないということなので、学生には確認してもらう必要があります。しかし、多くの学生は課題を出したらそれっきりメールは見ないので、私に届いていなくても、あるいはMailer Daemonから返信が来てしまっても気づかず、本人としては送ったつもりなのに、課題がちゃんと提出できていない、ということになります。

 

原因は個人メール?

学生たちがちゃんとメールを送信できない理由の一つとして考えられるのが、私のメールアドレスです。t_kumagai@大学ドメインというアドレスを使っていますが、アンダーバーを使ってしまったのがよくなかったようです。学生に配布する文書や、ホワイトボードに書いて示すときには、かならずアンダーバーと注意書きしているのですが、それでも間違える学生が1割以上います。(ハイフンと間違えるようです。私も大学のPC室にあるウィンドウズ機だと、どこにアンダーバーがあるのかわからなくて困ります)

キーボード入力に不慣れであることも一因か

メールアドレスの転記ミスだけでなく、書いた文字をキーボードで入力する際に間違える学生が多数います。

ドイツ語作文をワードで入力して提出させる課題を何度か出していますが、どの大学でも、元の文章では正しく書けていたはずだったのに、PCで書いた文章は単純な綴りのミスが多かったりします。これではせっかくウムラウトやエスツェットの入力方法をマスターしても台無しです。

大学の学習管理システムを使えば?

最近では、各大学に授業資料をダウンロードしたり、宿題や掲示を確認したり、課題を提出するのにも使える、LMS(学習管理システム)が用意されています。(私の勤務先だと、近大のUNIPAや神戸大のBEEFなど)このシステムをつかえば、私のメールアドレスをわざわざ学生に教える必要もないし、学生もアドレスの間違いでメール送信ができないということは避けられます。

しかし、LMSはそもそも学生本人が個人アカウントを使って大学のシステムにログインしないといけないし、使い方もやや複雑で、他の授業で使い慣れていない学生だとなかなか課題を提出するというところまでうまくできない可能性があります。

 

そもそも使わないでもいいのでは

メールの送受信については、会社や役所などに努めていれば、おそらくほとんどの人がちゃんとできていないといけないでしょう。それ以前に、就職活動中だって、メールを使いこなすことは必須です。だからこそ、早いうちに身につけて欲しいとどの大学の教員も思っているはずです。

私としては、就職してから必要になるようなことは、基本的には仕事をしながら覚えたほうがいいと思っています。必要に迫られて学ぶことというのは、それだけ集中力を持って記憶することができるからです。

とはいえ、大学に在学しているうちから、就職活動が始まる前からメールを使いこなせたほうが、できることは広がります。友達との連絡だけなら、ラインやSNSだけで事足りますが、日頃の交友範囲を一歩出る際には、Eメールはやはり必要です。教員や会社の人など、特定の誰かでなくとも、アマゾンや楽天からの確認メールやカード会社の明細など、学生生活にメールは不可欠です。

 

では、どうやって使えるようにすればいいのか?

来年度に向けて、具体的に自分のクラスで何ができるのかを考えてみました。

まず、一つ目はLINEグループの利用です。学生一人ひとりと連絡を取るのに、もっとも確実なのは、LINEでしょう。今年度は学生たちが作っている基礎ゼミのライングループに入れてもらうことで、逆にこちらから教室変更や課題の締め切りなどの連絡を回すことができました。メールで連絡がつかない学生に、「メール見なさい」とラインで一言声をかけるという使い方もできるでしょう。

今年は基礎ゼミの1クラスだけでしたが、来年度はドイツ語のクラスでもライングループを使ってみようと思います。

もう一つの方法として、ドイツ語のクラスでは、各学期に数回コンピュータ室を使った授業を行うことも考えています。今年は1年生向けドイツ語のクラスが、たまたまコンピューター演習室(備え付けPCは無いが、隣の準備室でノートPCをすぐ借りられる部屋)に当たったので、メールで課題の提出をさせるといったことを授業中に行うことができました。メールの送受信や添付ファイルといった基本的な操作について、実際に学生にメールを書かせながら、確認していくことができました。

また、非常勤先では、CALL教室を使ってパワーポイントをつかったプレゼンテーションを行いました。その際に、PCでのドイツ語入力の仕方を直接教えたり、LMSの使い方を学生とともに学ぶ(私もわかっていなかったので)ことができました。

考えてみると、私の担当クラスは本務校でも非常勤先でも、上限は30人程度なので、ライングループを使ったり、PC教室で授業をやったりといったことも、それほど困難なくできるだろうと思います。

学生ができないことを嘆くだけでなく、こちら側からどのようなボールを投げたら打ち返してもらえるかということをしっかり考えながら、彼らの学習をサポートできればと思います。

 

研究室の引越し

ようやく引越しがすみ、築50年超の11号館から、リフォームしたばかりの18号館に移ることができました。

着任直後から、引越しのうわさがあった

3年前に着任した当初、古ぼけた11号館の研究室に、少なからずショックを受けました。昼でも真っ暗な、研究室入口の廊下、全体的にほこりっぽい床、昭和臭漂う古ぼけた灰色のデスク、そしてラクロス球の飛び込んでくる、グラウンドに面した窓。すべてが嫌でした。やっとのことで専任教員になって、個室の研究室が使えるようになったというのに、こんな部屋かと、正直落胆していました。

とはいえ、3年目ともなると、徐々に愛着も湧いてきました。もともとは付属高校の教室を改装(一つの教室を三等分して壁とドアをつけて研究室にした)しているので、天井は高くて、窓も大きく、(廊下は暗いけど)部屋が明るいところはとても気に入っていました。

今年の夏頃に取れかかっていたドアノブ(ノブ子が虫の息、の回を参照)は、無事に修理でき、不安なく過ごせるようにもなっていました。

現在職場は、数十年ぶりの大改築の最中です。今年は新たに国際学部棟と法学部棟がオープンしました。2年前から封鎖されている、校舎の中央には、新たな大学本館(事務棟)と図書館が、そろそろ完成しそうです。

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この大改築の一環として、私たちがいる築50年の建物も、一度取り壊され、来年度に建て替えられることになりました。それにともない、経営学部所属の語学および体育教員は、昨年まで法学部の研究室があった18号館北棟4階に移ることになりました。

 

引越しが本格的に話題になり始めたのは、今年の春頃からだったと思います。

移転先が18号館の4階ということがわかり、すでに4階に下見に行くと、ちゃんと部屋ができあがっていたので、夏頃にはもう引越しできそうだと期待していました。

7月には、外国語教員で集まって、会議のさいに、引越し先の部屋をくじで決めました。私が選んだ部屋は、窓はやや狭いものの、今の部屋と同じか、少し広い部屋でした。うれしくて鍵が閉まっているドアの隙間から写真を撮ったり、仕事の合間に何度も下見に行ったりしていましたが、結局夏の間の引越しはありませんでした。

結局もろもろの工事日程との兼ね合いのため、やっと年末に引越しできることになりました。

 

年末の激務の中で、引越し準備

引越しの日程が決まり、11月末に事務と引越し業者からの説明会があって、いよいよ具体的に準備を進める時期がきました。しかし、12月というのは当然年末でいろいろ慌しい時期です。

授業や小テスト、課題の採点などの日々の業務だけでなく、時間割作成やシラバス入力、非常勤講師とのやりとりなど、教務関係の仕事もあれこれ立て込んでいる時期に、引越しまでやらないといけないというのは本当に大変でした。

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私は何事も直前になるまでほとんど手をつけないので、引越し一週間前から、少しずつゴミの整理や本の箱詰め作業をはじめました。

研究室を埋め尽くす本は、確かに大量にありますが、自宅の引越しと違って、自分で運ぶ必要はありません。箱詰めするだけでいいので、実は簡単でした。

めんどうだったのは、授業資料の残部や、テスト結果、会議の資料などが入り混じって、山積みになっている紙の山を整理して、必要なものとそうでないものに分ける作業でした。これがなかなか進まず、最後の日までかかってしまいました。着任してわずか3年の私ですらこうなのですから、10年、20年とこの建物にいた先生方は、私よりもずっと大変な思いをされたことでしょう。

 

新しい研究室で荷物の開封

 

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左右の壁に4本ずつ、そして入口側の壁にも2本の本棚が入りました。業者さんに本棚を固定してもらっています。

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ダンボールの山の奥に、デスクが見えます。

荷物を開封するのは、箱詰め作業よりさらに楽でした。今日の午後から妻を伴って大学に出かけ、お昼ご飯を食べてから、だいたい2時間程度で作業が終わりました。

移動する他の先生方から本棚やデスクをゆずってもらったため、これまでよりも本を置く場所は増えたし、デスクも昭和臭ただよう暗い灰色の事務机ではなく、研究室らしい白いデスクになりました。

サブデスクとして、京都の自宅で使っていた小さなダイニングテーブルをもってきていましたが、こちらは処分しました。デスクの前に割と広いスペースが空いているので、120cmくらいのミーティングテーブルと椅子を2つほど置いてみようと思っています。

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このとおり、本とプリンタ、モニターアームも設置できました。

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窓は出窓になっているので、ちょっとした荷物が置けます。

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流し台がきれいです。鏡がないので、収納つきミラーを買ってきて取り付ける予定です。↓こういうのです。

 

 

 

 

ドライブレコーダーを取り付ける

父が車上荒らしにあう

11月ごろ兄から電話があり、父が自宅前で車上荒らしにあったと聞きました。のちに父本人から詳しく聞いてみました。

ある日、自宅前に置いておいた軽トラ(リフォーム業の仕事用)の中にカバンを置きっぱなしにして家でしばらく過ごし、再び出かけようとしたところ、カバンの中の財布だけがなくなっていたというのです。

自宅前だし、すぐまた出かけるつもりだったし、ということで、車に鍵をかけずに、カバンを中において出てしまったのでした。そりゃ、盗難にも遭うよな、と思いましたが、それでもあののどかな実家の前で盗みをはたらくような人がいるということは少なからずショックでした。そして父は、私の車にも駐車監視機能がついたドライブレコーダーを取り付けるべきだと言っていました。

 

交通事故対策としてドラレコ導入を考える

父に言われるまでもなく、ドラレコの必要性は以前から感じていました。

家でのんびり過ごす時、私はよくyoutubeの動画を見ますが、好んで見るのは、無謀運転による、高級車のクラッシュ動画とか、ドラレコがとらえた事故の決定的瞬間といったものばかりでした。

www.youtube.com

べつに、他人の不幸おもしれー!ぷげら!!っていうわけじゃなくて、事故の動画からは、さまざまな事故のパターンを学ぶことができますし、高級車のクラッシュ動画からは、どんなに性能がいい車であっても、無理をすればひとたまりもないのだということがわかりました。

youtubeの動画を見るうちに、私も自分の車にドラレコをつけたいと思うようになりました。

 

ドラレコはどんな機種がある?スマホを使うという方法も

ドライブレコーダーとしてカー用品店やアマゾンで売っているものは、数千円の安価なものから、数万円もする、警察やプロのドライバーが使うものまでさまざまです。

また、ドライブレコーダー専用機でなくとも、スマートフォンのカメラとアプリを使って、運転中の動画を撮ることもできます。

私がはじめに試みたのは、スマートフォンを使う方法です。

 

スマホアプリを使った方法

こちらのまとめ記事をみて、スマホのアプリを探しました。

clutch-s.jp

私はカーナビとドラレコ両方の機能が使えるというアプリ、ナビローを使うことにしました。

news.mynavi.jp

近所のカー用品店で吸盤をダッシュボードにくっつけるタイプのスマホスタンドを買い、ナビローで動画を撮ってみました。ちゃんと写っているし、カーナビとしても非常に使いやすくて便利だと思いました。(ただし、若干インターフェイスにクセがあって、慣れないと使いにくい部分が気になりました)。

他の無料アプリも使ってみましたが、運転中の動画を撮るだけであれば、だいたいどのアプリでも問題はないと思いました。

しかし、スマホアプリの1番の弱点は、冒頭にあげた父の車上荒らしのような、駐車中のトラブルに対応できないということです。

ちょっとコンビニやお店に寄るだけだから、というのであれば、スマホドラレコを作動させたままにしておいてもいいでしょう。しかし長時間の駐車の場合には、スマホをそのまま置きっ放しにしておくのはむしろ危険です。

どうしても車上荒らしや駐車場でぶつけられたりといったトラブルを避けるのであれば、駐車監視機能つきのドラレコが必要です。

 

駐車機能付きのドラレコを選び、自力で設置することに

ということで、駐車監視機能のあるドラレコ専用機を探すことにしました。ネットで調べると、ケンウッドのこちらの機種が人気のようです。

kakaku.com

このDRV-610は、それ自体が高機能なだけでなく、こちらのケーブルとともに使うことで、バッテリーから電源を取り、エンジンが止まっている駐車時でも、録画し続けることができるのです。

https://www.amazon.co.jp/JVCケンウッド-CA-DR150-KENWOOD-ドライブレコーダー-電源ケーブルCA-DR150/dp/B01BTSSWYW

 

しかし、このケンウッドのドラレコは、うまく動作しないことや、駐車監視機能のために、バッテリー上がりを起こしてしまうこともあるらしく、ちょっと心配になったので、私は別の機種を選びました。

kakaku.com

この、アサヒリサーチのDrivemanGP-1という機種は、警察車両にも導入されている、非常に高機能のドラレコです。また、ケンウッドでは別売りになっていた電源ケーブルが同梱されており、駐車監視機能を使えることが売りになっています。

ドライブレコーダーは、通常、シガーソケットから電源をとります。しかし、駐車監視機能を使う場合、エンジンを切っても電源がとれるよう、バッテリーから直接電気を取らないといけません。

このあたり、私は全く素人なので、うまく説明できるか自信がありませんが、要は、ヒューズボックスを開けて、空いている箇所に電源ケーブルを刺さないといけないということです。車の仕組みもよくわかっていなければ、電気工作も中学時代の電子工作キット以来という私ですが、この種の手作業は嫌いではないので、自力でドラレコをつけてみることにしました。

 

ネットで調べて工具と手順を理解する

車の電装系をいじるのは全く初めてでしたが、ネットのおかげで、同じような車種で同じような工作をしている多くの事例が見つかりました。必要な工程は、まとめると以下のようになります。 

手順1 配線の処理

まずは、DrivemanGP1に付属していたケーブルを電工ペンチをつかって、ギボシ端子をくっつけます。エーモンのターミナルセットを購入し、ケーブルの皮膜をむいて、端子をくっつけました。この工具を使うのは初めてでしたが、なかなかうまくできました。

 

エーモン ターミナルセット(中) 電工ペンチ付 E2

エーモン ターミナルセット(中) 電工ペンチ付 E2

 

 

ギボシ端子をくっつけた、電源ケーブルの+側(2つに分かれている)には、それぞれヒューズをくっつけます。

 

エーモン ミニ平型ヒューズ電源 10Aヒューズ差替用 E511

エーモン ミニ平型ヒューズ電源 10Aヒューズ差替用 E511

 

  

エーモン 平型ヒューズ電源 20Aヒューズ差替用 E531

エーモン 平型ヒューズ電源 20Aヒューズ差替用 E531

 

 

 

手順2 ヒューズボックスへの取り付け

つぎに、車に乗り込み、ヒューズボックスを開けます。私の車の場合は、運転席ドアを開けて、ダッシュボード横のカバーを開けると、ヒューズがあります。

カバーを開け、ヒューズボックスを露出させるとこのようになっています。

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私はこのへんの仕組みがまったくわからないのですが、ほかの方のブログ記事などを参考に、この位置にヒューズをくっつけるといいということがわかったので、そのとおりにしていました。

minkara.carview.co.jp

車種は違いますが、この方の取り付け事例が非常に参考になりました。

 

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手順3 電源ケーブルを見えないように隠す

マイナス側は、車のボルトにくっつけます。このとき、マイナス側のクワガタ端子の形が、ボルトの大きさに合わなくてかなり難儀しましたが、プライヤーなどの工具で無理やり曲げて、なんとかうまくくっつけました。

電源がくっついたら、一旦エンジンをかけて、ドラレコが通電するか確認し、つぎに、電源ケーブルをうまくピラーと天井に隠します。

ヒューズボックスから出たケーブルを、ドアの上のAピラーの中に通します。私の車の場合は、エアーバッグと書いてあるフタを剥がすと、T25のトルクスネジがあるので、それを緩めて隙間を作り、ケーブルを通しました。

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さらに、ウィンドウガラスと天井の間も、パネル剥がしを使って隙間を開けて、ケーブルを隠せました。

 

手順4 最適な取り付け位置

ドラレコを付ける位置は、ウィンドウガラスの上20パーセントまで、と決まっているようです。一般的には、バックミラーの陰になる助手席側に設置するようです。私の車の場合は、何かのセンサーがついているので、それを避けるように、やや左側にくっつけました。

 

完成

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エンジンを切ると、セキュリティーモードが作動し、駐車監視ができるようになります。

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このように、そとからもカメラがついていることがわかると、犯罪抑止効果も期待できそうです。

 

1時間半程度作業をしましたが、なんとかうまく設置することができました。駐車監視機能も使っていますが、とくにバッテリー上がりなどのトラブルはなく、この一週間無事に過ごせております。

ドラレコ自体は、ふだんは特に何かの役に立つわけではない、いわば保険です。だから、あまり高い機種をくっつけても意味はないのでは、ともたしかに思います。

とはいえ、ドラレコが付いていると思うと普段の運転中も安心してすごせます。また、自力で取り付けたので、少しでも車の仕組みが理解できてよかったかと思っております。

 

 

淡路島の平和大観音

冬休みになりました。

今年は23日から25日まで三連休だったので、24日には、ちょっとしたドライブということで、淡路島に行ってきました。

本当は、赤穂に牡蠣を食べに行くのもいいかなと思っていたのですが、同じ兵庫県内でもかなり時間がかかるということがわかったので、お昼過ぎからでもすぐ行ける、淡路島に進路を変更しました。

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神戸からは高速道路で淡路海峡大橋を渡って、あっというまに到着できます。

淡路島の対岸、明石市タコで有名です。淡路島でもタコが食べられました。明石焼きも美味しかったです。

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また、淡路島の名物は、玉ねぎなどの農産物です。道の駅では、たくさんの野菜やみかんなどが安く買えました。

 

そしてもうひとつ、淡路島名物といえば、世界平和大観音です。1977年に建立され、2006年に閉鎖されたものの、現在もそのままの姿で残されています。たしか10年前、大学院の仲間と淡路島旅行をした際に、この大観音をみんなで見物しました。あれからもう10年もたってしまったということに驚くとともに、閉鎖されて10年経っても、取り壊されることもなく、そのまま大観音が残されていることに驚きました。

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東浦の道の駅から10分ほど南に進むと、すぐに観音像の真下まで来ることができました。台座を含めて高さは100メートル、近くに来ると巨大さがよくわかります。しかし、同時に、この10年でだいぶ像が傷んでいることもわかりました。

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カメラでズームして撮影するとよくわかりますが、キリストが槍を刺された場所とちょうど反対の脇腹に、穴が空いています。

 

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おそらく、老朽化のために外装がはがれて、中身が見えるようになってしまったのでしょう。

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観音像ののどもとに、弾き語りミュージシャンのハーモニカホルダーのようにくっついているのが、かつての展望台ですが、こちらもおそらく今後崩落の危険が心配されていることでしょう。

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大観音の下には、かつてはお寺がありましたが、その五重塔は、この通り、すっかり崩壊しています。

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しかし、大観音の向いている先にある海は、何も変わっていません。信者を優しく見守りつづけるはずの大観音が、こんなにも早く廃墟と化してしまうというのは、なんとも皮肉なものですね。

 

 

2016年、買ってよかったものあれこれ

もう今年も終わりですよ

あっというまに一年が過ぎてしまいます。

昨年と同様、ことしも1月から今までに買ったもののなかで、よかったものを本から服や靴まで、あれこれ思い出しながら、一年を振り返ろうと思います。

 

1)除湿機 パナソニックデシカント方式F-YZM60

以前から買おうかどうか迷っていたのですが、それほど高いものではないので思い切って買いました。あまり高くもなかったので、本当に効果があるのか心配でしたが、びっくりするほど湿気がとれます。半日稼働させておくと、タンクに1リットル以上の水が溜まっています。もっと早く買っておけばよかったと後悔するほど、素晴らしい性能です。

 

 

2)MacBook Pro15インチ 

モデルチェンジで改悪されてしまいました。買うなら現行の薄型モデルではなく、15年モデルのほうがいいです。現在も買うことができるし、春よりも安くなっています。

 

MacBook Pro  Retinaディスプレイ 2200/15.4 MJLQ2/A

MacBook Pro Retinaディスプレイ 2200/15.4 MJLQ2/A

 

 

3)ノースフェイスリュックサック サージ

容量が30リットル以上なので、電車の中ではじゃまですが、本を大量に持ち運ぶとき、ペットボトルを持ち歩く時など非常に便利。出張時には、ノートPC、タブレット、一眼レフ、水、そして本数冊を入れて持ち歩いていました。

 

 

4)一眼レフカメラKS2 

初級者向けのカメラですが、非常によく写ります。ペンタックスらしい鮮やかな発色は、以前使っていたKXと変わりません。噴水を撮るために、マニュアル設定などもかなり使いました。コンデジに比べると重くて取り回しは悪いですが、様々な撮り方ができるのがいいです。

 

 

5)エポカのジャケット 

初夏から10月ごろまで毎日のようにきていたジャケットです。薄くて軽いので、電車に乗る時(近鉄の列車は鮮魚でも乗せてるのか、客を鮮魚だと思っているのか、とても寒かった)だけ羽織るといった着方もできて便利でした。

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6)ジョゼフのパンツ 

薄くてよく伸びるので、暑い季節に重宝しました。

 

7)玉川 手つけず原酒(木下酒造・京丹後市) 

ウルトラマラソンのときに、京丹後で見つけました。アルコール度は高いのですが、とにかく香りがすばらしい。

www.sake-tamagawa.com

8)竹の園 強敵(矢野酒造・鹿島市

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最近偶然買った一本。べつのお酒を探していたはずだったのに、画像検索でこのラベルを見つけてしまい、注文しました。酸味と香りがつよくて、温めるとおいしいです。

www.shidukuya.co.jp

 

9)レスリー・ヘルム『横浜ヤンキー』

本は毎年かなりの数を買ってるはずなのに、一番心に残ったのが、春に読んだこの本でした。横浜とアメリカ、そしてドイツのあいだで、移動と定住を繰り返してきたドイツ系の家族、ヘルム一家の150年にわたる物語です。

 

 

10)アディダス アディゼロジャパンブースト3

飛騨高山ウルトラで着用。両足の小指の爪が黒くなりましたが、その後も気に入ってよく履いています。速い人から初心者まで、わりと誰にでも履きこなせるシューズです。国産のアシックスやミズノに比べるとやや幅が細いので注意が必要です。

 

 

11)Christine Wunnicke:  Der Fuchs und Dr. Shimamura

買ったのは、今年ではなく、去年の夏でした。Deutscher Buchpreisのロングリスト(始めに選ばれる候補作)に入っている中で、いちばん装丁が美しくて目について、説明を読んだらぜひとも読むべき作品とわかり、即買いしたのでした。そのまま本棚に放置して、約一年たった、今年の初夏に読みました。

明治期の日本で、狐憑き研究に従事した実在の精神科医、島村俊一を主人公に、彼の京都での晩年とドイツ・オーストリア留学時代を描くという大変興味深い作品でした。この本について、夏休みに現代文学ゼミで発表しました。これから冬の間に論文をまとめられればと思っています。

 

Der Fuchs und Dr. Shimamura (German Edition)

Der Fuchs und Dr. Shimamura (German Edition)

 

 

12)萩井上商店 しそわかめシリーズ

 このふりかけと出会ったために、我が家におけるご飯の食べ方が変わったように思います。そして11月には、本店で普段スーパーで見ない商品を買おうと、萩に旅行もしました。萩におけるしそわかめ普及率(どのスーパーにもしそわかめコーナーがある)の高さにおどろきました。

井上商店 しそわかめ 90g×5個

井上商店 しそわかめ 90g×5個