ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

ウィーンブルネン巡り(2)市内中心部を歩く

ヴェーリングから中心部へ

前回の記事に書いたように、今回のウィーン滞在時には、市内北西部のヴェーリング地区にいました。ウィーン市内はバスや地下鉄のほかに路面電車も走っていて、国立図書館に行くには、路面電車を乗り継いでいました。

路面電車の通っている、ヴェーリンガーシュトラーセには、ウィーン大学の校舎がいくつも立ち並んでいます。詳しいことはよくわかりませんが、ショッテントーアにある本部キャンパス以外にも、市内北西部にかけて、いくつもの校舎や研究機関が点在しているようです。

f:id:doukana:20170828115308j:plain

青いのぼりが掲げられている建物は、大学の研究機関です。

f:id:doukana:20150829175715j:plain

ウィーン大学医学部の付属機関である、Narrenturm(狂人塔)は、その名の通り、かつては精神病者を収容する施設として使われていましたが、現在は医学史関係の博物館となっています。ここは、2015年の滞在時に見学しました。

Narrenturmの近くに、もう一つ医学史関係の博物館、ヨーゼフィーヌムがあります。

f:id:doukana:20170828115850j:plain

ヨーゼフィーヌム入り口の看板

こちらは、蝋でできた解剖人形などの人体標本が展示されていました。ヨーゼフィーヌムの正面にあったのが、こちらのブルネンです。

f:id:doukana:20170828115644j:plain

f:id:doukana:20170828115654j:plain

蛇を手に持った女性像は、健康の女神ヒュギエイアです。

このヨーゼフィーヌムからさらに10分ほど歩くと、路面電車のターミナルである、ショッテントーア駅があります。ウィーン大学本部、そして大きなフォーティーフ教会とその前のジークムント・フロイトパークがあります。

f:id:doukana:20170824123859j:plain

教会の前に広がる、ジークムント・フロイトパーク。フロイトの診療所があったベルクガッセはこのすぐ近く。

f:id:doukana:20170825122418j:plain

f:id:doukana:20170825122607j:plain

ウィーン大学中庭。静かな庭園では学生たちが読書をしたりしていました。)

ウィーン滞在時には、しばしば夕方の時間に、ショッテントーアでビールと軽食を買い、フロイトパークでのんびり過ごしました。ベンチやリラックスチェアなどが設けられており、市民の憩いの場として利用されていました。

 

旧市街、フェルステルパッサージュのブルネン

ショッテントーアから旧市街へと入っていくと、パッサージュの入り口があります。

ここは、もともと宮殿だったところを改装して、カフェやワイン屋さんなどの店舗が入っています。非常に装飾が豪華でした。

f:id:doukana:20170825155506j:plain

f:id:doukana:20170825155523j:plain

チョコレート屋さん。有名店だそうです。

f:id:doukana:20170825155501j:plain

f:id:doukana:20170825160456j:plain

通路の奥にあるブルネン。ガラスの天井から入り込む太陽光で、とても明るいです。

f:id:doukana:20170825160452j:plain

 

ウィーンの中心にある王宮

前回の記事に書きましたが、初めて訪れた際、最短距離をいけば僅か3km程度の道を歩くのに、二時間近くかかってしまったのは、ウィーン中心部は非常に道が込み入っていて、なおかつ王宮の大きな建物が、いくつも点在しているからです。どの建物も大きくて、通り抜けられない場所も多いので、地図を見ないと迷ってしまいます。

 

f:id:doukana:20170828182013j:plain

王宮です。この建物の向こう側に、国立図書館があります。中央の門から通り抜けられるようになっています。王宮の中は博物館などがありますが、入ってみたことはありません。

f:id:doukana:20170828181940j:plain

遠くからも目立つ、王宮の丸屋根です。金の装飾が豪華です。

f:id:doukana:20170825154513j:plain

王宮の正面に立つ、アドルフ・ロースの建築。すっきりしたシンプルなデザインがポイントですが、よく見ると一階部分のグリーンの大理石を使った柱など、非常に手が込んでいます。

f:id:doukana:20170825154411j:plain

王宮正面の噴水。記念撮影をする人だけでなく、暑いので水しぶきで涼む人もたくさんいました。

 

オペラ座の噴水

今回はオフシーズンだったので、素通りしただけのウィーン国立劇場です。

f:id:doukana:20170826140045j:plain

ここは、2016年公開の「ミッションインポッシブル ローグネイション」で、序盤に登場した場所です。

youtu.be

トムさんが、レベッカ・ファーガソンといっしょに、舞台裏でどんぱちやって、屋根から逃走するシーンが印象的でしたね。

ここにも噴水がありました。多くの人はオペラ座正面の写真はとっていても、噴水には無関心な様子でしたが。

f:id:doukana:20170826140223j:plain

シュヴァルツェンベルガー広場の噴水

こちらも前回の滞在時にも撮影した噴水です。オペラ座から路面電車で3分ほどのところ、旧市街を囲むリングから少し南側に出たところに、シュヴァルツェンベルガー広場があります。道路に囲まれた広場の中央には、大きな噴水、ホーホシュトラーフブルネンがありました。

f:id:doukana:20170823200746j:plain

ピンク色の水が噴き出してて驚きましたが、夕方になるとライトアップされ、数分ごとに色が変わるようです。

f:id:doukana:20170823200516j:plain

いったん白くなり

f:id:doukana:20170823202001j:plain

緑色になりました。おもしろかったので、動画も撮りました。

youtu.be

f:id:doukana:20150829090723j:plain

もう少し明るい時間だと、こんなふうになっています。(2015年8月撮影)

噴水の後ろに光っている兵隊の像は、赤軍英雄記念碑です。1945年のウィーン攻勢のさいに、亡くなったソ連兵を記念しているそうです。

 

工科大学前のカエル噴水

これはそんなに有名どころではないのでしょうが、ウィーン工科大近くで見つけた、カエルの噴水です。キムゼーのヘレンキムゼー城でもカエルやワニの噴水がありましたが、水を噴くカエルというのは、人気のモチーフなのでしょうか。

f:id:doukana:20170826134738j:plain

f:id:doukana:20170826134805j:plain

小さなカエルたちが水を吹き出しています。涼しげな様子です。

f:id:doukana:20170826134829j:plain

f:id:doukana:20170826135037j:plain

なんか気持ち悪いフクロウみたいな像がくっついている、工科大学の建物です。

 

今回は以上のように、ヴェーリングから南下して、市内中心部を縦断し、工科大学やシュヴァルツェンベルガー広場までの噴水を紹介しました。次回は、ブルネンの名所、シェーンブルン宮殿と市民公園のブルネンを紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウィーンブルネン巡り(1)市内北部

3度目のウィーン滞在

8月22日から29日まで、ウィーンに滞在し、オーストリア国立図書館で調査を行いました。今回は、2015年夏、16年春につづき、3度目のウィーンでの調査です。

研究者として訪れる前にも、じつは1度だけウィーンに来ています。1998年の春に、ベルリンでゲーテインスティテュートの授業を一ヶ月受けたあとで、ポーランドチェコオーストリアハンガリースロヴェニア・イタリアと、中央ヨーロッパを縦断する旅をして、そのときにウィーンで三日ほど過ごしました。

 

初ウィーンの思い出

ウィーンのブルネンを紹介する前に、ちょうど思い出したので、1998年に初めてウィーンを訪れた時のことを振り返っておきます。

ポーランドワルシャワ、クラコフを見たのち、プラハチェスキークルムロフを経て、鉄道でウィーンにやって来ました。ちょうど3月10日くらいだったと思います。ウィーンに鉄道でくる、というとウィーン西駅やウィーンミッテ、あるいは最近オープンした中央駅に到着、というイメージがありますが、私は当時、市内北部のフランツ・ヨーゼフ駅からウィーンに入りました。

f:id:doukana:20170823115705j:plain

あのころ、この街のことをどれだけ知っていたかは、今となってはよくわかりませんが、たしかロンリープラネット中央ヨーロッパの巻だけを持って旅をしていました。地球の歩き方に比べて親切とはいいがたい(とはいえ、宿泊のページには、キャンプや野宿ができる場所からホテルまで紹介されていました)ロンリープラネットの地図を見ながら、私はウィーンを歩きました。

今思うと明らかに間違っているのですが、フランツ・ヨーゼフ駅からブルクガッセのユースホステルまで、徒歩で移動しました。グーグルマップで確認すると、たしかに3kmほどなので歩いていけないこともないのですが、ウィーン旧市街は道が入り組んでいたので、何度も迷って1時間以上かけてたどり着きました。

f:id:doukana:20111026020458j:plain

(Stadtparkにて。天気がいいのでビールを飲んでいますが、寒かったです)

その後、ユースホステルの隣にある、もっと安いホステルに泊まって、美術史博物館やシュタットパークなどを散策しました。オペラ座に行って、ヴァーグナーを立ち見したりもしました。結局いちども公共交通機関を使うことはなかったと思います。

 

2015年夏、17年ぶりの滞在

それから17年ほど間が空きましたが、2015年にまたウィーンに来て、資料調査をしています。私の研究領域は、基本的にドイツなので、別にオーストリアに来なくてもいいのですが、世紀転換期ウィーンの文化にも関心があり、ドイツでは見つけられない資料もあるかもしれないと期待して、ウィーンにも行ったわけです。

2015年夏の滞在時に驚いたのは、ウィーンの都会ぶりと暑さでした。

ドイツをフィールドとしている私にとって、現代のオーストリアというとのどかな田舎ばかりの小国、あるいはドイツの属国的なイメージしかありませんでした。ちょうど京都府に対する滋賀県のような関係だろうと想像していました。

たしかにオーストリアの大部分は田舎だし、谷あいの山村もたくさんあります。しかし、ドイツの属国ではぜんぜんないし、ウィーンはやはり一国の首都だけに、ミュンヘンや京都よりもずっと都会だと感じました。

そして、何より暑さに苦しめられました。連日昼間には30度を超える猛暑はまったく予想外だったので、ほとんど夏バテのようになってしまいました。

 

しかしこの滞在で、ウィーンの街の雰囲気や、オーストリア国立図書館の便利さがよくわかりました。

 

今回の滞在は、2年前と同じ18区

2016年春にもウィーンに十日ほど滞在して、図書館に通い、ハーフマラソンに出場しました。このときは、市内南部、ベルヴェデーレ宮殿近くのアパートメントホテルに泊まっていましたが、騒音が気になったので、今回はもう少し静かな場所を選びました。

2年前に滞在した、ヴェーリンガーシュトラーセ駅から近いアパートメントで一週間過ごしました。このアパートメントは、近所にスーパーやレストラン、駅などがあり、また徒歩10分ほどで大きな公園もある、落ち着いた住宅地でした。

f:id:doukana:20170822185155j:plain

ちょうどトラムの停留所が近く、アパートからトラムでウィーン大学前のショッテントーアで乗り換え、さらに5分くらいで国立図書館まで行けました。

今回の滞在時は、これまでまだ訪れていないところを中心にブルネンの写真を撮りました。

 

旧市街北部、アルザーグルントからアウガルテンへ

ウィーンで今回なんとしても見たかったのが、有名なシュトルードゥルホーフ階段でした。前回の滞在時に、知人から、「この街のどこかに、階段の途中に噴水がくっついた有名な場所があるらしい」というRPGの村人の話みたいな漠然としたアドバイスをもらいながら、どこにあるどんな噴水なのかまったくわからなかったところです。その後、別の知人の研究発表などを聞いて、どこにあるのか理解しました。

f:id:doukana:20170824120950j:plain

youtu.be

f:id:doukana:20170824121002j:plain

f:id:doukana:20170824121401j:plain

f:id:doukana:20170824121042j:plain

f:id:doukana:20170824121249j:plain

f:id:doukana:20170824121513j:plain

このシュトルードゥルホーフ階段は、20世紀半ばのオーストリアの作家、ハイミート・フォン・ドーデラーによる同名の長編小説で有名です。現在も、美しいウィーンの風景として愛されています。

 

シュトルードゥルホーフ階段からほど近いところにあったのが、シューベルトブルネンです。独特の身振りをしている女性像は、聞き耳をたてているらしいです。

f:id:doukana:20170824120456j:plain

 

この噴水から東に進むと、さきほど写真を上げたフランツ・ヨーゼフ駅、さらに東に行くと、ドナウ運河を渡って、アウガルテンにたどり着きます。

f:id:doukana:20170823112038j:plain

ドナウ運河に架かる橋。道頓堀のように、飛び込み防止の柵がつけられています。

f:id:doukana:20170823120805j:plain

昔から生活用水として用いられてきたようなブルネン。おいしい水が出ていました。

f:id:doukana:20170823114938j:plain

こちらもアウガルテン手前で見つけたブルネン。

f:id:doukana:20170823114329j:plain

アウガルテンは、広大な庭園の中に、第二次大戦中に作られた高射砲塔が残されています。ウィーンに高射砲塔はいくつか残っていて、マニアに人気です。

 

18区の公園トゥルケンシャンツパークの噴水

泊まっていたアパートメントから北西に進むと、だんだん登り坂になっていて、きれいなお屋敷が増えてきます。ウィーンは、パリと同様、市の外側から内側へと下り坂になっています。

走って10分くらいで、きれいな公園、トゥルケンシャンツパーク(Türkenschanzpark)に着きます。ここは1683年の第二次ウィーン包囲のさいに、オスマン帝国軍が駐留した場所なのだそうです。それでトゥルケン(トルコ人)のシャンツ(保塁)なんですね。

f:id:doukana:20170825104208j:plain

園内には私のようにジョギングをする人や犬の散歩をする人、日光浴をする人など、多くの人が訪れています。だいたい一周1.5kmほどのジョギングコースがあります。また、庭園の中心部には、川や池が設けられており、当然噴水もありました。

f:id:doukana:20170825104330j:plain

f:id:doukana:20170825105624j:plain

Prießnitzbrunnen:自然療法家として知られるプリースニッツを記念したブルネンです。

f:id:doukana:20170825110338j:plain

f:id:doukana:20170825105223j:plain

作家アルトゥール・シュニッツラーは、この公園の近くに住んでいたそうです。

 

f:id:doukana:20170825110309j:plain

庭園で花に囲まれて読書をする人や、カフェでアイスを食べる人など、優雅な時間を過ごしていました。

 

トゥルケンシャンツパークからアパートへ戻る間に、ウィーン大学天文学研究所がありました。公園はきれいに整備されているのに、こちらの施設は、藪というかジャングルというか、かなりワイルドな状態でした。

f:id:doukana:20170825111109j:plain

ウィーン大学天文学研究所の入り口。入り口だけど、先が見えない。

f:id:doukana:20170825111336j:plain

里山のような森の中に、天文学研究所の建物がありました。建物の最上階には、天文台があります。

f:id:doukana:20170825111626j:plain

出口(Ausgang)と書いてあるけど、本当に出られるのかいまいち信じられないと思いつつ進みました。

f:id:doukana:20170825111643j:plain

森の中の小道というか、人の踏み入らない藪です。

f:id:doukana:20170825111704j:plain

心配しながら階段を降りると、出口の門がちゃんとありました。

長くなってきたので、今回はここまでです。

次に、王宮やシェーンブルン宮殿などの噴水を紹介します。

 

 

ミュンヘンのブルネン(3)小さな噴水を探して歩く

1)水がきれいなノーネンブルネン

滞在中に、ミュンヘン大学図書館で、いくつかミュンヘンにおけるブルネンの歴史や、有名なブルネンを紹介する本を読みました。市内中心部にあるブルネンでも、私がまだみたことがなかったものがいくつかあったので、実際に歩いて撮影に行ってみることにしました。

f:id:doukana:20170819173551j:plain

ミュンヘン大学前、ショル兄妹広場の噴水。

f:id:doukana:20170819131521j:plain

地下鉄Universität駅前の八百屋さん

f:id:doukana:20170819174616j:plain

ミュンヘン大学獣医学科前の蛇の噴水(残念ながら工事中でした)

 

ヴィッテルスバッハブルネンの裏は、公園になっていますが、その公園の北側で見つけたのが、ノーネンブルネンです。

f:id:doukana:20170819190501j:plain

f:id:doukana:20170819190437j:plain

大きな三体の彫刻がついていて、その間から水が流れています。この三体の女性像こそが、ノーネン(北欧神話の運命の女神たち)です。ウルド、スクルドヴェルダンディの三人の女神だそうです。

この噴水も、ヴィッテルスバッハブルネンと同様、水量が多く、水がきれいなので、暑い日は水盤に入って水浴びをする人も多いのだろうと思いました。

youtu.be

ノーネンブルネンのすぐ隣にある、マクシミリアンプラッツの公園には、二人の女性が横たわった形の、ネレイデンブルネン(Nereidenbrunnen)がありました。

f:id:doukana:20170819190201j:plain

もうひとつこの広場の近くには、ルートヴィヒ二世の摂政をつとめた、ルイトポルト王子のブルネンもありました。

f:id:doukana:20170821192624j:plain

このブルネンの隣には、それにちなんでカフェ・ルイトポルトというお店がありました。

2)ゼンドリンガー門から市内中心部へ

カールスプラッツから南側には、前回の滞在時にはあまり行ったことがなかったので、今回初めて足を踏み入れました。カールスプラッツがあるカール門と同様に、旧市街入り口の門、ゼンドリンガー門がここにも残っています。この門から市の外側に出たところに、オクトーバーフェストの会場、テレージエンヴィーゼがあります。

f:id:doukana:20170819193146j:plain

f:id:doukana:20170819193318j:plain

門から市内へと続くゼンドリンガー通りです。非常に賑やかできれいな建物が立ち並ぶ通りです。

 

隠れた名所アーザム教会

ここで目を奪われたのが、こちらの教会、Asamkircheです。

f:id:doukana:20170819193754j:plain

f:id:doukana:20170819193800j:plain

あまり大きくない建物でしたが、中に入ってびっくり。装飾の密度に圧倒されました。

f:id:doukana:20170819193900j:plain

f:id:doukana:20170819193947j:plain

f:id:doukana:20170819193941j:plain

f:id:doukana:20170819194001j:plain

f:id:doukana:20170819193937j:plain

f:id:doukana:20170819194118j:plain

 

亀の上の少女ブルネン

アーザム教会の写真ばかりになってしまいましたが、この教会の近くに、ガイドブックに載っていたブルネンを見つけました。

f:id:doukana:20170819195518j:plain

f:id:doukana:20170819195529j:plain

Mädchen auf der Schlidkröte(亀にのる少女)の噴水です。

少女像の優雅なポーズや亀のかわいらしい雰囲気がいいですね。

 

リンダーマルクトの牛のブルネン

ゼンドリンガー門から伸びる通りをまっすぐ進むと、市内中心部のリンダーマルクト広場に突き当たります。ここにあるのが、Rindermarktbrunnenです。ここはもともと家畜の取引場があったそうです。現在は、大きな噴水にたくさん人が集まる広場になっています。

f:id:doukana:20170817164610j:plain

 

ヴィクトゥアリエンマルクトの小さなブルネン

リンダーマルクトからほど近いところには、大きな広場にたくさんのお店が立ち並ぶ、ヴィクトアリエンマルクトがあります。ここにはさまざまな食料品やお酒を売る店があり、さらにはビアガーデンもあります。

f:id:doukana:20170819200731j:plain

広場の中心には、おなじみのバイエルンの柱が立っています。

f:id:doukana:20170817165604j:plain

きのこ屋さん

f:id:doukana:20170817165836j:plain

初めて見るとぎょっとする、シュピッツコール。尖ったキャベツ。

f:id:doukana:20170817165848j:plain

これも見た目ではなんだかよくわからないコールラビ。カブの一種です。

f:id:doukana:20170817165440j:plain

ビアガーデンはいつ来ても盛り上がっていました。

f:id:doukana:20170817165651j:plain

f:id:doukana:20170817165531j:plain

ビアガーデンの中には、いくつものブルネンがあり、集まった人たちはビールの合間のお水を飲んでいました。

 

ビアホール前のメルキュールブルネン

広場から北に進むと、旧市庁舎や新市庁舎前のマリエンプラッツなど、中心部にでます。ここにはアウグスティーナー、ホーフブロイハウスなどいくつものビアホールが並んでいます。中でも有名なのが、パウラーナーイムタールです。観光案内にも取り上げられる、伝統的なビアレストランです。

f:id:doukana:20170817174626j:plain

f:id:doukana:20170817171359j:plain

このお店のすぐ近くにあったのが、メルキュールブルネンです。

f:id:doukana:20170817180824j:plain

冷たくておいしい水が出ていました。

f:id:doukana:20170817180956j:plain

同じ通りに見つけた、民族衣装屋さん。

f:id:doukana:20170817181007j:plain

マネキンのお姉さんたちが、上から見下ろします。

f:id:doukana:20170817181144j:plain

東に進むとイーザル門。東側の市門にぶつかります。

 

ミュンヘンのブルネン(2)市内中心部

1)ヴィッテルスバッハブルネン

昨年滞在した際に、一番気に入ったのが、旧市街の北西部レンバッハプラッツにある噴水、ヴィッテルスバッハブルネンです。

今回の滞在時には、私の泊まっているホテルから割と近かったこともあり、何度もおとずれて、違う時間に写真を撮りました。

f:id:doukana:20170816210425j:plain

インスタ映えする写真が撮れそうな場所です。

f:id:doukana:20170816210703j:plain

シャッタースピードを遅くすると、水流が糸のように写るのできれいです。

f:id:doukana:20170816211003j:plain

裏側の様子。

f:id:doukana:20170817221651j:plain

f:id:doukana:20170817221925j:plain

f:id:doukana:20170817222048j:plain

f:id:doukana:20170817222059j:plain

夜はライトアップされて、昼間とは違った雰囲気でした。

f:id:doukana:20170819191455j:plain

3回目は、昼間に単焦点25mmレンズで撮ってみました。

f:id:doukana:20170819191638j:plain

f:id:doukana:20170819191531j:plain

単焦点らしい、明るく引き締まった写真になりました。

また、一度目、二度目の撮影時には、動画も撮っていました。

youtu.be

冒頭にうつっているおじさんがいいです。

youtu.be

 

2)ネプチューンブルネン

ヴィッテルスバッハブルネンとともに、前回の滞在時から気に入っていたのが、中央駅からすぐ北にある、植物園内のネプチューンブルネンです。こちらは、ヴィッテルスバッハブルネンよりも年代は新しく、1937年、ナチスドイツ政権時代に整備されたそうです。

ちょうど植物園の西側から出るバスが、工科大学までいくので、市内からの帰り道に何度か寄って撮影していました。

f:id:doukana:20170814202809j:plain

f:id:doukana:20170814202846j:plain

youtu.be

f:id:doukana:20170814203750j:plain

夕方なので、ビアガーデンでビールを飲み、食事をしました。セルフサービス席の場合、ビールや料理を注文し、学食のようなレジで精算します。

f:id:doukana:20170814203747j:plain

私はカリーヴルストを食べましたが、お弁当のように手作りのサラダやおつまみを持ってくる人も多くいました。

 

3)新市庁舎周辺の噴水

ミュンヘン旧市街の中心にあるのが、新市庁舎とその広場マリエンプラッツです。

f:id:doukana:20170814200928j:plain

ここには地下鉄の駅や百貨店などもあるので、とにかく人が多いです。

f:id:doukana:20170814195516j:plain

時計塔のてっぺんには、僧侶の彫刻が立っています。この僧侶は、ミュンヘンのシンボルです。

f:id:doukana:20170814195507j:plain

f:id:doukana:20170814195343j:plain

市庁舎前には、フィッシャーブルネン。以前から形を変えて市庁舎前の憩いの場となっています。

f:id:doukana:20170814195209j:plain

市庁舎の横には、地下のビアレストラン、ラーツ・ケラーへと降りる階段があります。

 

f:id:doukana:20170814195354j:plain

広場の東側には、旧市庁舎があります。こちらは小さいけど、美しい建物ですね。

 

f:id:doukana:20170814201254j:plain

f:id:doukana:20170814201248j:plain

新市庁舎から西側に3分ほどのところには、聖母教会があります。丸い屋根の高い塔が目印です。

f:id:doukana:20170814201525j:plain

聖母教会の前の広場には、池とキノコの形をしたブルネンがあります。ここは、水遊びをする子供などに大人気でした。

youtu.be

 

4)カールスプラッツの大噴水

旧市街の西の入り口にあたるのが、カール門(Karlstor)です。門の前には、カールスプラッツ、そして大噴水があります。ここは近くにいると水の飛沫がたえず飛んでくるので、暑い日には多くの人が近くに集まって涼んでいました。

f:id:doukana:20170817143403j:plain

f:id:doukana:20170817143437j:plain

ミュンヘン2度目の夏、ブルネンめぐり(1)

ミュンヘンでの2度目の夏

今回は8月14日から22日まで滞在した、ミュンヘンの街を紹介します。

ミュンヘンには、すでに昨年2016年の8月後半にも一週間ほど滞在して、資料調査をしておりました。2回目の滞在なので、気候や街のつくりなどもだいたい把握できていたので、今回はいろいろスムーズに進みました。

 

これが正解なのか?ミュンヘンの一週間チケット

ベルリン、ウィーンなどドイツ語圏の大都市の場合、たいてい公共交通機関の一週間チケットや一ヶ月チケットというものが存在します。わりと長めの滞在の場合、観光客でもそういったチケットを買ったほうがお得です。

f:id:doukana:20170819131126j:plain

(広くて清潔なミュンヘンの地下鉄)

しかし、ミュンヘンの市内交通については、とにかくシステムが複雑で、今回も何が正解なのかよくわかりませんでした。

たしかに、MVVのサイトを見ると、一日券や三日券、一週間チケットなどの紹介が出ています。一日券の場合、下の図の白い部分が乗り放題で、6.60ユーロです。

f:id:doukana:20170904174233p:plain

この図がびっくりするほど細かくてみづらいのですが、要するにミュンヘン市とその周辺部分まで含む、運賃の概略図で、観光客が行くような場所はほぼ白い部分(Innenraum)だけでカバーできます。

三日券も同じ範囲で使えて、16.50ユーロとなっています。

しかし、一週間滞在する場合は、Tageskarteではなく、Isar Cardを選ぶことになります。イザールカードの場合は、一日券と異なり、さきほどの概略図のなかで、どのゾーンからどのゾーンへ移動するのか、行動範囲を選ぶ必要があります。

ゾーンというのが、ミュンヘンの運賃システムにおいて重要な概念です。概略図にあるように、市内は中心から1〜16のゾーンに分かれています。中心部から周辺部へとゾーンを区切る運賃体系は、ベルリンなど他の都市にもありますが、これほど細かく分かれているところはないように思います。自分がいるのがどのゾーンで、行動範囲がどこなのかを考えないといけないので、到着したばかりの観光客にとっては非常にわかりづらいです。

f:id:doukana:20170904174259p:plain

(Innenraum=市内中心部路線図。ゾーン1から4に該当します)

しかし、実のところ市内中心部だけの移動であれば、ゾーン1から2で十分です。昨年訪れたBMW博物館があるOlympiazentrumが、ゾーン2の端っこにあたります。観光客が利用しそうなのはおそらくこの辺までです。

ということで、ゾーン2までの場合、イザールカード一週間の料金は、15.00ユーロです。あれ?先ほど紹介した三日券よりも安いことになります。三日券の場合は、Innenraum=ゾーン1から4まで利用できるので、そのぶん割高になるのでしょう。

結論としては、三日以上滞在し、かつほとんど市内中心部で過ごすというのであれば、イザールカード一週間券がお得ということなのでしょう。ともかくミュンヘン市内交通の料金はちょっとわかりにくいので、これが本当に正解なのかもあまり自信がありません。

 

今回の宿泊は、マックスフォアシュタット

前回は、アパートメントホテルに宿泊したかったので、中央駅から西に1kmほど離れた、ホテル街に泊まっていました。しかし今回は、同じアパートメントホテルは、かなり料金の高い部屋(一泊2万円近く)しか残っていなかったので、別の場所を探しました。

ミュンヘンは全般的に宿泊料金は高めで、アパートメントホテルもあまりありません。それならば、朝食込みで安くて、大学や図書館に近いところがいいと判断し、今回はアパートメントではなく、普通のホテルに宿泊していました。

f:id:doukana:20170817183920j:plain

工科大のシンボル、時計台

f:id:doukana:20170816122909j:plain

工科大正面玄関前。

今回泊まった、Hotel Königswacheは、ミュンヘン工科大学のすぐ隣で、ノイエ・ピナコテークからも近く、バイエルン州立図書館へもバスで10分くらいの好立地でした。

f:id:doukana:20170814133718j:plain

f:id:doukana:20170814204650j:plain

Königswache(王の衛兵)という名前のホテルなので、館内の吹き抜けには、甲冑や武器が飾ってありました。

f:id:doukana:20170814145058j:plain

f:id:doukana:20170814144925j:plain

緑が眩しいノイエ・ピナコテーク前の池。

なによりありがたかったのは、地下鉄の駅もスーパーマーケットも、コインランドリーもすべて徒歩5分圏内にあったことでした。

f:id:doukana:20170817104941j:plain

明るく使いやすいコインランドリー。毎回思うことですが、洗濯に関しては、日本とはだいぶ考え方が違うので、洗濯機の使い方は未だによくわかりません。

 

レンバッハハウス美術館の噴水

ホテルから南に行くと、中央駅方面ですが、歩いて5分ほどのところに、レンバッハハウス美術館があります。以前から、黄色い建物と美しい庭園が気になっていた場所でした。今回はじめて中に入ってみました。

f:id:doukana:20170817135452j:plain

レンバッハハウスは、画家、美術収集家のフランツ・フォン・レンバッハの邸宅を改装した美術館で、カンディンスキーやフランツ・マルクなど青騎士派の絵画をたくさん所蔵しています。

f:id:doukana:20170817133116j:plain

建物内に、レンバッハのアトリエがまるごと保存されています。

f:id:doukana:20170817131441j:plain

フランツ・マルクのトラの絵。

f:id:doukana:20170817130606j:plain

カンディンスキー。抽象的で何が描かれているのかわかりませんが、実物を見ると、絵画としての迫力があります。

ここの収蔵作品で思わぬ収穫がありました。19世紀末のミュンヘンで、心霊主義にコミットしていた画家、アルベルト・フォン・ケラーの作品を見ることができました。ケラーは、1880年代にカール・デュ・プレルと親交を結び、交霊実験などに参加し、霊媒の動きを自らの作品において、女性の身振りに取り入れています。

f:id:doukana:20170817131628j:plain

また、庭園の噴水も見事です。

f:id:doukana:20170817122823j:plain

f:id:doukana:20170817123046j:plain

 

博物館を出たところには、ケーニヒ広場があります。

f:id:doukana:20170817135459j:plain

f:id:doukana:20170817135708j:plain

広場の入り口には、アテネにあったアクロポリスへの入り口、プロピュライアを模した、大きな門があります。広場の中には、同じようなギリシア風の建物である、グリュプトテーク(古代彫刻美術館)があります。

この広場には、市民の憩いの場となっているようで、夕方を過ぎても多くの人が集まっていました。

f:id:doukana:20170817220403j:plain

f:id:doukana:20170817220455j:plain

f:id:doukana:20170817220546j:plain

グリュプトテークの向かいには、ほとんど同じ形の建物の古代美術博物館があります。この大きな階段には、たくさん人が集まり、夕方のひと時を楽しんでいました。

f:id:doukana:20170817220552j:plain

 

 

長くなったので、ヴィッテルスバッハブルネンや市内中心部の噴水については、次回紹介します。 

ミュンヘンから郊外へ(2)Landshutを町歩き

夕方から本来の目的地へ

前回につづき、8月20日の遠足の話です。11時過ぎにミュンヘンを出たものの、15分ほどのところにあるオーバーシュロイスハイム駅で、列車が止まり、先に進むことができなくなった私は、近くにあるシュロイスハイム城を見物し、噴水を撮影しました。

お昼をたべてもまだ3時過ぎだったので、駅に戻ると電車がちゃんと復旧していました(しかし他の町での悪天候などが原因で、一日ダイヤが乱れていたようでした)。そこで再び鈍行列車に乗り、本来行こうと思っていたランツフートにやってきました。すでに夕方4時すぎですが、街を散策するだけなら特に問題ありませんでした。

f:id:doukana:20170820171056j:plain

ランツフート中央駅です。この町は、14世紀後半から15世紀にかけて、神聖ローマ帝国の領邦、バイエルン・ランツフート公国の首都が置かれていました。現在は、この地域の中心都市の一つですが、人口は7万人だそうです。

ランツフートの名物は、旧市街の美しいファサードと、山の上にあるお城です。DBの駅から市内まではバスでいけるようですが、まあ2キロくらいなので歩いて行きました。

f:id:doukana:20170820173145j:plain

ミュンヘン市内にも流れているイーザー川をわたると、旧市街の入り口である門があります。門だけでなく、部分的には、城壁も残っていました。

 

ランツフート旧市街を歩く

f:id:doukana:20170820173440j:plain

門を抜けて、古い建物がたちならぶ、石畳の道を歩いて行くと、すぐにメインストリートである色とりどりなファサードの街並みが見えてきます。

f:id:doukana:20170820173709j:plain

そして街の中心である、マルティン教会が見えます。

f:id:doukana:20170820174003j:plain

教会の尖塔は、高さが130mくらいあるそうで、広角レンズでないと全体をうまく撮れませんでした。しかし25mm単焦点レンズだと、こういう写真で逆に高さを強調できました。

f:id:doukana:20170820173943j:plain

教会に入ってみると、天井の高さと装飾の見事さに驚かされました。

f:id:doukana:20170820174725j:plain

f:id:doukana:20170820174513j:plain

f:id:doukana:20170820174212j:plain

f:id:doukana:20170820174322j:plain

f:id:doukana:20170820174427j:plain

 

町を見下ろすトラウスニッツ城

旧市街のすぐ裏は、山になっていて、お城がそびえているのが見えます。徒歩で行くには、けっこう旧な斜面なのですが、せっかくきたのだからと、お城まで登ることにしました。

f:id:doukana:20170820175538j:plain

f:id:doukana:20170820180051j:plain

レンガを並べた階段がつけられていますが、足を滑らせたら怖いです。

10分くらい旧な斜面を登って、やっとお城の入り口に着きます。この段階でかなり高いところに登っていることに驚きました。

f:id:doukana:20170820180157j:plain

f:id:doukana:20170820180334j:plain

日曜日の夕方だったので、もう城館のなかを見学することはできませんでしたが、展望台から、城下に広がるランツフートの町を眺めることができました。

f:id:doukana:20170820180554j:plain

裏側から見た城館。かなり大きな建物でした。

f:id:doukana:20170820181328j:plain

展望台はカフェになっていました。

f:id:doukana:20170820181104j:plain

展望台の端は、城下町に向いていました。マルティン教会がよく見えました。

 

夕方の一時間ほどで、ランツフートの中心街を歩いて回りました。この町についてすぐに気づいたのですが、昨年夏に訪れたフライブルクに似ているなと思いました。こじんまりした旧市街と市門や教会の尖塔など、フライブルクを思わせる風景がありました。しかし、規模としては、フライブルクの半分以下、三分の一くらいの小さな町です。

それでも、のどかな風景や、美しい街など、フライブルクにも見劣りしない、素敵な町でした。ミュンヘンから一時間という距離もふくめ、ちょうどいい行楽地だと思いました。

f:id:doukana:20170820175306j:plain

f:id:doukana:20170820174829j:plain

f:id:doukana:20170820174934j:plain

ミュンヘンから郊外へ(1)Schleißheimのお城

日曜日、どこかへ出かけよう!

ミュンヘンには、8月14日から22日まで滞在していました。だいたい毎日国立図書館にでかけて、文献をスキャンして過ごしていました。しかし、日曜は州立図書館の出納業務が休みになってしまう(閲覧室の一部のみ使用可能)ので、どこかに出かけることにしました。

 

カール・デュ・プレルの故郷、ランツフート

15日の休日には、キムゼーに行って、ルートヴィヒ二世の宮殿を見てきました。今回は北のほうにある小さな町、ランツフートに行ってみることにしました。ランツフートはミュンヘン市内から北東に約60キロほど離れたところにあります。大昔はバイエルンの都が置かれていたことでも知られています。

この街に行こうと思ったのは、私が研究テーマとしている、ミュンヘンのオカルティストカール・デュ・プレルが生まれたのが、ランツフートだからです。デュ・プレル自身は生涯のほとんどの期間をミュンヘンで過ごした(彼が住んでいたのは、マックスフォアシュタットのノイエ・ピナコテーク近くです)のですが、どのような場所に彼の一族が暮らしてきたのか、多少は知ってく必要があるだろうと思ったのです。

 

郊外行きの電車で約1時間、のはずが

先日のプリーンと同様、中央駅からDBの郊外行き電車で出かけました。途中ミュンヘン空港があるフライジングなどを通って、約1時間でランツフートまでつきます。ちょうど東京から古河や小山くらいの距離感でしょうか。

f:id:doukana:20170829165139p:plain

しかし、電車が出発して間もなく、どこかの駅で急に停車しました。聞き取りにくい車内放送をきいた他の乗客たちが、続々と列車を降りて行きました。近くにいた黒人女性と子供たちは、私と同様あまりドイツ語ができない様子で、戸惑っていましたが、それをさっしたドイツ人の女性が、すぐに状況を伝えてくれました。どうやら、何らかの事故があったため、ここから先は運休で、乗ってきた電車はミュンヘンに戻るとのことでした。

駅のホームで、どうしようか考えました。乗客たちは、しばらくの間、車掌さんにつめよったり、対応を相談したりしていましたが、だんだんとみな、駅をでてタクシーを拾ったりしはじめました。私もタクシー乗り場まで行きましたが、よく考えるとランツフートまではまだまだかなり遠いので、タクシーで行くのは無理だし、もう少し復旧を待つか、あるいは引き返すほかないと判断しました。

f:id:doukana:20170820124133j:plain

(駅で見つけたかわいい猫の看板。キャットフードの広告です)

乗客たちが、駅前でわいわい騒いでいる中、とりあえずかわいらしい噴水を見つけたので撮影しました。

f:id:doukana:20170820125711j:plain

噴水を撮り終え、とにかく時間を潰さねばと、駅に戻ると、この駅から近いところに城があることがわかりました。グーグルマップで確認すると、たしかに大きな城館と庭園があります。ランツフートに行けないなら、別の城でいいやということで、Schleißheim城に行ってみました。

 

シュライスハイム城と庭園

オーバーシュライスハイムの駅から15分ほどで、シュライスハイム城につきます。ここは厳密には成立時期の違う3つの城から構成されています。今回は、手前よりの旧城(Altes Schloß Schleißheim)と新城(Neues Schloß Schleißheim)、そして周辺に広がる庭園を見てきました。

f:id:doukana:20170829165339p:plain

Schleißheim見取り図。ウィキペディアより。

とりあえず新しい城(こちらが一番大きい)に、 入場料を払って入ってみました。

f:id:doukana:20170820134136j:plain

こちらが旧城。こじんまりして落ち着いた雰囲気です。

f:id:doukana:20170820135345j:plain

f:id:doukana:20170820133853j:plain

新城入り口前の噴水。

f:id:doukana:20170820134211j:plain

全く知りませんでしたが、ここは、バイエルン選帝侯ヴィッテルスバッハ家が17世紀から18世紀に作った城館なのだそうです。たしかに建物の雰囲気は、ミュンヘン市内にある、ニュンフェンベルク城にもよく似ています。

中に入って驚きました。とにかく広いし、豪華です。

f:id:doukana:20170820135903j:plain

f:id:doukana:20170820135705j:plain

f:id:doukana:20170820141012j:plain

階段や柱の装飾もみごとでした。

f:id:doukana:20170820135731j:plain

城館からみた、新城前の庭園の様子。

f:id:doukana:20170820142524j:plain

f:id:doukana:20170820142818j:plain

f:id:doukana:20170820143447j:plain

広い庭を散策して、たくさんの噴水を撮りました。

 

ちょうど昼過ぎの時間だったので、庭園内にあるビアガーデンでお昼を食べました。

f:id:doukana:20170820145152j:plain

f:id:doukana:20170820150112j:plain

バイエルンらしく、ビールと豚肉です。豚肉はそんなに脂っこくないので食べやすかったです。

f:id:doukana:20170820153858j:plain

ビアガーデンといっても、ビールだけでなくジュースやケーキもあるので、家族づれでも楽しめます。この庭園は広々しているので、ペット連れや子供連れの人、ジョギングやサイクリングを楽しむ人など、多くの人で賑わっていました。

ミュンヘン中心部をでて、わずか15分程度でこれだけ広い土地が残っているというのは、日本からみると信じられません。この宮殿や庭園がちゃんと維持されているところに、バイエルンの豊かさを実感しました。

お昼を食べ終え、もうこのままミュンヘンに帰ろうかと思いながらOberschleißheimの駅に戻ると、電車は復旧していました。まだまだ明るいので、もう4時過ぎでしたが、本来の目的地、ランツフートへ向かうことにしました。(つづく)